卵かけご飯。

 

たぶん、みんな大好きだろう。

 

自分も子供の頃から大好き。

 

 

そんな自分が2018年1月の手術で

嚥下障害を負った。

 

 

元々主治医に障害が残るとは言われていたが、

 

全く食べれなくなるとは

思ってもいなかった。

 

 

もしも全く食べられなくなると言われていたら、手術しただろうか?

 

もうそれを考えても意味はないだろう。

 

 

手術から暫くしてリハビリ開始。

 

テレビでグルメ番組を見て

モチベーションを挙げたりしたり。

 

 

それから間もなく再々発。

 

余命宣告。

 

 

リハビリも雲散霧消。

 

 

リハビリの人が病室に来なくなった。

 

 

リハビリをする意味がないからだろう。

 

 

でも運よく延命治療の

抗がん剤が効いてくれた。

 

オプジーボ様様だ。

 

 

退院し在宅医療は

胃ろうで栄養を取る。

 

 

卵かけご飯が食べたい気持ちは何処かにあった。

 

 

ある日、

 

スーパーで卵が一つで売っていた。

 

 

これはチャンスだと、

 

小さな醤油と共に購入。

 

 

帰宅して、

 

卵を割り醤油を垂らし買い混ぜる。

 

 

固形物は食べられなくても、

 

水分なら少しなら、味わう事は出来る。

(数滴)

 

 

お椀から少しだけ、

口に含む。

 

卵かけご飯の味。

 

涙がでそうな味だった。

 

 

2,3回程口に含んで、

後は捨てた。

 

 

もうそれ以降はチャレンジしていない。

 

その一回こっきりで満足でした。

 

 

それ以降に

水を飲んで誤嚥性肺炎になって事もあり、

 

醤油も持ったないし多分作る事はないだろう。

 

一回で満足したもよう。

 

 

今日も生きててえらいぞ、自分。

 

 

食べれなくなってから一度食べた

卵かけご飯の話でした。