今日の話です。

 

心配かけているにもかかわらず結果から書かずに、

今日の朝から順番に書いていきます。わがままを言い、申し訳ございません。

 

 

7時起床。

 

薬を注入し、少し時間を置いて半固形ラコールを2パック入れる。8時ぐらいに注入終わる。

 

いつも以上に、お腹一杯になり気分が悪いぐらい。

 

何時も違って1パックに減らせば良かったかも。

 

食欲が無いからだろう。

 

両親がそろそろ来る、どのように言おうかと考える。

 

 

8時30分頃。

 

両親が来る。

 

両親から、

「先生にオプジーボの量を増やして続ける事はお願いできないのか?」

 

色々と考えてくれたのだろう。

 

「効かなくなった抗がん剤は、続けられない。」と説明。

 

更に、

「癌は確定としても、転移が無かったら良かったと思った方が良いと思う。治療の選択肢があるだけでも有難いし。」

と伝えた。

 

 

父親の車で大学病院へ出発。

 

大学病院に到着。

 

自動再来受付機で、案内票を受け取る。

 

耳鼻咽喉科で受付。

 

主治医は、今日外来の日ではなく、自分の為に時間を取ってくれている。その為、主治医の部屋は今日は無いようだ。

 

ソファーで親子3人で座っている。

 

そこに主治医が現れ、

「○○番号室へ来てもらえますか?」

 

開いている部屋へ移動。

 

部屋に入り、主治医は4年ぶりに再会した両親と挨拶を交わす。

 

自分は、こちら側に向けられているPC画面を凝視。

 

左側のモニターには、5月のMRI検査画像と9月のMRI検査画像。

 

右側のモニターには、PET検査画像だろう物が写っている。

 

自分には、それが脳の画像のように見えた。

 

小さく光っている物が、パラパラと散らばっているように見える。

 

「ああ・・・、脳にも転移したのだろうか」と心の中で落ち込み治療すら出来ないのかもと考えていた。

 

 

主治医から説明が始まった。

 

「こちらが、5月のMRI検査画像で、その隣がこの間の9月のものです。」

 

「(9月の方を指しながら)ここに5月には無かった白い物があります。」

 

「それで、PET検査を受けてもらいました。」

 

「それでPET検査結果なのですが、

集積はしていません。」

 

自分はそれを聞いた瞬間に

「よっしゃー!」か「良かった!」を声に出して叫んだ。

 

もう無意識だ。

 

「信じられない。」と言う言葉を何度も繰り返した。

 

それはそうだ、今その瞬間まで、脳に転移したのかと思い込んでいたのだから。

 

癌自体は確定だろうという主治医の説明も受けてきていたのだし。

 

 

主治医は、

 

「先に結果を伝えれば良かったですね。」

 

「ただ、怪しいのは怪しいので来月もMRI検査など、期間を短めに検査していきます。油断は出来ません。」

 

「オプジーボは、○○先生(去年の主治医)の時に、月1に変わりましたが、前回2週に一回分を投与しました。これかも2週に一回のペースで行って行きましょう。」

 

自分から尋ねた、

「先日(9月29日)に受けたCT検査の結果はどうだったのですか?」

 

主治医は、

「癌とは認められていませんでした。」

 

自分から、

「CT検査の結果もプリントして貰いませんか。」とお願いし、結果のプリントを貰った。

 

「場所はどこら辺なのでしょうか?」と聞いた。

画像では大体しか分からない。

 

主治医は。

「この前(9月1日)に生検した奥辺りです。」

「もしかしたら、噛む時に出来た炎症かもしれません。」

 

 

それで前回言えなかった事を主治医に言ってみた。

「実は、味わう為に、口の中に何か小さな欠片ぐらいの物を入れて、歯で噛めないので、舌で上顎で潰して味わって、口から出したりしていました。」

 

「それが原因の炎症でしょうか?」

 

主治医からの答えは、

 

「それは関係ないと思います。」

 

9月1日以来、舌で潰して味わう事もやっていません。

主治医から関係ないと言われましたが、炎症が怖いので、これからは辞めようと思っています。

 

チョコレートの欠片を口の中で溶かすぐらいはやろうとは思っていますが。

 

 

主治医との話は、覚えている分はこれくらいです、

良い意味で衝撃で、覚えていない事もあると思います。

 

 

部屋を出て、両親と結果を喜んだ。

 

父親は、

「まだ完全に安心は出来ない。2週に一回のオプジーボを頑張らないとな。」

 

 

確かに、来月もMRI検査で、主治医もこれかも要注意だと言っていた。

 

それでも、

 

「信じられない。」

「信じられない。」

「信じられない。」

「信じられない。」

 

と繰り返し言ってしまっていた。

 

母親も喜んでいたし、父親もそうは言っても喜んでいた。

 

両親と結果を聞きに行って、良かった事は、癌になって6年経つが、

一度たりとも無い。

 

悪い結果を一緒に聞きに行って、絶望的な雰囲気での帰宅。

それがいつもだ。

 

要注意だとしても、PET検査で、光っていなかった(集積していなかった)事をこの日は喜びたい。

 

そう両親にも言った。

 

それからずっと、

 

「信じられない。」

「信じられない。」

「信じられない。」

 

と100回ぐらい言った気がする。

 

「信じられない」

「そんな事があるんだ。」

 

言葉が溢れ出る。

 

母親も良かったねと。

 

MRI検査で無かった前回無かった、白い影が映り、

PET検査で、集積が認めらない事なんて無いと思い込んでいた。

 

主治医からも、9月1日に、○○さんは副作用が激しく出やすい人ですので、PET検査をして治療をするか、緩和ケアに行くか決めるように言われていたので絶対に集積はあると完全に思っていた。

 

だからこそ、パクリタキセル+セツキシマブ(アービタックス)の副作用対策をブログで教えてもらったり、調べたり、圧縮手袋と靴下も、氷を持って良くように保冷機能の強い水筒を買ったりしていた。

 

これ以上植物を増やす事はない、両親に迷惑かけるわけにはいかないと、植木鉢を100個ぐらい捨てた。小さい植木鉢を多く捨て、大きな植木鉢も10個ぐらいは捨てた。

 

植物も4つぐらい処分した。

ひとつは昨日のブログにも書いたような事をしたが。

 

それ以外にも、色々と捨てた。

 

これからは、少なくとも、

毎週の抗がん剤治療。

 

画像を診て、脳に転移と勘違いした時には、治療すら出来ないのではないか。

 

そう考えた。

 

ケアマネジャーに現状を説明した時には、涙すら流した。

 

辛く苦しい一か月間。

 

だからこと、「信じられない」

「こんな事があるんだ」と言葉が溢れ出続けたのだろう。

 

 

帰りの車で母親に言われた。

「寝れなかったりして睡眠薬のお世話になったりしていたのも、うつ状態だったんだろうね。」

 

父親も

「それはそうだろう。誰でもなるだろう。」

 

そう言う、両親もうつ状態だったのではというぐらい心配していただろう。

 

親は、本人よりも辛いと思う。

 

 

自分の家に戻り、

両親には朝出来なかった事をした。

 

庭の植物の説明。

 

朝はそういう気持ちになれなかった。

 

少し休んで、両親は帰っていった。

 

父親は最後に、一言。

「涼しい時間には散歩したり、太陽の光浴びたりしないとな。」

 

 

両親や親戚が祈ってくれた結果。

 

そしてブログを通して

沢山の方に、応援してもらいったり、励まして貰ったから今日の様な日を迎えられたんだと思います。

 

有難うございます。

 

 

例え、来月のMRI検査で更に影が大きくなってまたPET検査に行く未来があったとしても、

 

今日喜ばなくて、いつ喜ぶんだという気持ちです。

 

 

最初に結論を書かない書き方で、

申し訳ありません。

 

例えひと時の事だとしても、

 

こんな奇跡みたいな事があるんだと、一緒に喜んでもらえたらという思いです。

 

 

PET検査の画像です。

 

 

結果には下記の様に書いてあります。

 

中咽頭癌再発に対し左中咽頭切除、 両頸部郭清、ALT 再建術後です。 局所再発を疑う明らかなFDG異常集積は認めません。

 

異常集積を認めません。

 

「信じられない」「こんな事があるんだ」

 

今もこの言葉が浮かびます。

 

 

CT検査の結果です。

 

CT検査の結果には、こう書いています。

 

前回MRで指摘の左傍咽頭部 (翼突筋近傍) の腫瘤は、義歯による金属 artifact による影響 が強く、 今検査では同定困難です。

 

金属アーチファクトとはネットには、下記の様に書いています

 

メタルアーチファクトは、金属などの吸収係数が高い物質があった場合に、その周辺が暗くなる現象です。 複合材質品をスキャンする場合、金属の周辺でハレーションが生じ、もう一つの材質(樹脂など)が暗くなったり、空気部分にノイズが生じたりします。

 

 

そんな理由がある事もあるんですね。

グレーって事なのかな?

 

 

今しがた、ケアマネジャーからも電話があり、良かったと言ってもらいました。

 

結果を気にして、電話してくれ有難いです。

 

 

今回は、奇跡みたいな結果。

 

皆様のお蔭で、生き延びたと感じています。

 

不安で不安で仕方なっかた日々。

 

ブログを読んでもらったり。

 

ブログを読ませて貰ったり、

 

いいねを押して貰ったり。

 

コメントで繋がれたり。

 

コメントで励まして貰えたり、

応援してもらえたり。

 

本当に助かりました。

 

ありがとうございます。

 

 

今日は大きな声で言わせてください。

 

 

今日も生きててえらいぞ、自分。

 

本当に皆様、ありがとうございます。