入院三日目。
やはりベットの硬さになれずに、腰の痛みで目が覚める。
体勢を変えてまた寝るを繰り返した。
完全に目が覚めた。
時間は4時半。
特にやる事もない。
仕方がないので、海外ドラマを一本見る。
見終えた頃には、お腹が空いてきた。
絶食も三日目になる。
高カロリー輸液で、エネルギーは取っている。
お腹が減ってきた為か、次第にヘロヘロになってきた。
ぐったりして、動けない状態に。
朝、看護師さんが来た時に「SOS」をだした。
「お腹が減りすぎたのか、
きついですね。」
看護師さんは、
「先生に伝えときますね。」
正直、すぐにどうにかして欲しかった。
つぎに、看護師さんが薬を入れるように白湯を持ってきてくれた。
薬は自己管理になっている。
薬を入れれば、楽になるかもと思うが体を動かす力がでない。
エアコンの温度が熱いが、下げる為には歩く必要があるがあるけない。
今思えば、ナースコールして看護師さんに薬を入れて貰えばいいのだが、頭が働いていないのかその発想が出てこない。
薬を入れるぐらい自分でしなくちゃという思いもあった。
気合で、体を起こし薬を胃ろうから入れた。
気合で、歩いてエアコンの温度を下げに行った。
歩いてというが部屋内の話だが、少し涼しくなれば回復するかもという思いもあった。
薬が入ればと思っていたが、
一行に良くならない。
そうしていると、今日担当の看護師さんが二人来た。
その二人が、いつも訪問診療に来てくれている三人のうちの二人だった。
自分の事をよく知っていて、物凄く仕事が出来る事を知っている。
再度、SOSをだした。
・きつくて動けない。
・もう半固形ラコールを入れてほしい。
ぐったりしている自分を励まし、
話を聞いて直ぐに先生を呼んできてくれた。
先生もぐったりしている自分を見て、半固形ラコールをワンパック入れましょうとなった。
看護師さんが半固形ラコールを加圧バックで入れてくれた。
胃に半固形ラコールが入ってくる感覚が嬉しい。
この後、1、2時間でぐったりした状態から回復した。
絶食三日目で限界がきたのだろうか?
絶食は何度もしているが、限界が来たことはない。
不思議だった。
看護師さんから聞いた話でそれが理由かもと思ったのがある。
先生がどうやら、自分が一日朝夕と半固形ラコールを二パックづつ入れていると勘違いしていたよう。
その分の高カロリー輸液をいれていた。
だから足りなかったんだ。
大学病院と比べて、点滴を入れている時間が短いなぁとは感じていた。
でもそれだがが原因だったか正解は分からない。
あと自分のミスを退院後に知った。
家で入院で持って行っていた薬を、薬入れに戻していると。
このぐったりした日に朝入れたはずの薬があった。
気合で薬を入れたつもりが、水だけだった。
気合でどうこうしてはいけない、ナースコールする事は甘えじゃない。
気合でやって、間違えたら意味が無いどころではないなぁ。
そんなこんなな絶食の限界を迎えた朝の出来事でした。