普通はあり得ない対応。
良い方の話です。
この日は、訪問看護の日。
11時半からの予定でした。
11時20分ぐらいに、訪問看護師さんが家に。
まず、吸引機の洗浄。
そして、吸引機のチューブを交換し、使っていたチューブをハイターに漬けて貰いました。
チューブの先に付いている、サクションチューブも交換して貰います。
その時に、訪看さんが、サクションチューブの残りが少ない事に気が付きます。
サクションチューブやシリンジ、半固形ラコール専用アダプタ等は、訪問診療時に決めらた数を補充して貰っています。
何故こんなに少ないのかと疑問に感じた訪看さんより、訪問診療は先週無かったのか聞かれます。
無くて、恐らく今週だと答えます。
通常2週間毎で、先週のはずが来てなく、その前に薬局の先生が配達に来た時にいつもは2週間分の薬を持ってきてくれているが、3週間分と渡されたので、次回は3週間後の訪問診療なんだろう。聞いていたが忘れていたのかぐらいに思っていた。
そうすると、薬も来てないのですか?と訪看さん。
(この先2週間分の)薬来ておらず、薬は来週までありますと答えます。
薬があると言っているのは、朝昼夕とセットされている状態の事。
後でちゃんと確認すると、実際には、14日の日曜まででした。
訪看さんは、2週間毎の訪問診療と交互に来ている予定。
シリンジなどが足りていないのを見て、訪問診療の病院に電話で次回が何時か確認してみましょうと。
電話をかける訪看さん。
電話をし、今週に訪問診療があると確認を取った。
ついでに、胃ろう漏れが酷くなっている事も伝えてくれた。
最近は胃ろう漏れが酷く。
水分だけを入れ終わり、立ち上がるとそのままジョバジョバ
と下着を濡らすほどに水が流れ落ちたりした事を訪看さんに伝えていた。
電話が終わった訪看さんより、
「今日はこのまま帰りましょう。お金が勿体ないし。」
どういう事かと言うと、訪看さんに来てもらった日には2週間分の薬のセットはいつもして貰っている。
そのセットする薬がないから、今日は来てない事にして来週来ようという事。
訪問看護も、医療に関わる事であり、そして商売でやっている事。
それを、今日来てやった事をなしにするなんて、普通あり得ない事だ。
もう20分ぐらいは働いて貰っている。
看護師さんが家に来るだけで、当然医療費はなかり掛かる。
それを、今日の分は無しにしてくれるという。
その言葉に甘えさせてもらった。
前に、ソーシャルワーカーさんの話を聞いた時、以前担当していたお爺さんに仕事以上の事をしていたという話があった。
「でもそうしないと、
その人が生きていけないからね。」
と言っていた。
在宅医療に関わる方は、そういう人が多いのだろう。
通常ありえない対応をして貰いました。
甘えてしまいました。