たまにあったのが、胃ろうに薬を注入しずらい事。
当時の胃ろうに薬を入れるやり方は、
①胃ろうに、チューブを着ける。
②シリンジに水で溶かした薬を吸い上げる。
③チューブのキャップを外して、シリンジの先を押し込む。
④チューブの途中についてるクリップを外して、シリンジを押し込んで、シリンジ内の水に溶かした薬を注入する。
全て、大学病院入院中に看護師さんに教わったやり方。
胃ろうを作って、最初は看護師さんが行うが、退院後の在宅医療を見据えて、自分でする様に。
たまに、シリンジ内の薬を押しても、なかなか注入できない事もあった。
ぐっと押しても、ダメで、何度か試してようやく入れる事ができていた。
それが、ある日の事、何度力を込めても全く注入出来ない事が。
毎日の薬。
それは、痛み止めの薬、解熱剤、整腸剤、そして体を動かす為に必要な薬(チラージンとコートリル)。
特に、痛み止めと甲状腺機能低下症のチラージン、副腎機能障害のコートリルは、生命線だ。
焦った。
そして、訪問看護の緊急連絡先に電話した。
事情を話すと、
「焦らないでいいですよ。何度かシリンジを引いたりしてみて下さい。」
と訪看さん。
実際に、シリンジを引いてみると、胃の中にあった物が引く事が出来た。
そして、シリンジを押し込むと、水に溶かした薬を押し込む事が出来た。
注入出来た事を伝えて、訪看さんとの電話は終わった。
そんな簡単な事だとは、全然知らなかった。
もしかしたら教えてもらっていたのかも知れないが、記憶には無かった。
それからは、シリンジを押し込めない時にも、対応できるようになった。
訪問看護師さん有難うございます。
凄い基本的な事を知らずに過ごしていたようです。