病院以外で、胃ろうの注入の話。

 

鋼の錬金術師展では、チューブを忘れて未遂に終わった。


 

あるイベント観戦中の事。

 

これも、そう遠くなかったのだが、行き帰りは疲れたなぁ・・・

 

 

隣に座っているのは、若いカップル。

 

どうしても、時間的な問題で注入せざるを得なかった。

 

病院での注入に躊躇も、人目も気にしなくなっていた。

 

でも、病院外ではやはり気になった。

 

ゴソゴソと加圧バッグを取り出す。

 

加圧バックは、まあまあの大きさ。

 

胃ろうにチューブを指し、半固形ラコールをセットしチューブと繋げる。

 

ここまでは、隣の人に見られてはいないよう。

 

「シュコ、シュコ」と音を立てながら、加圧していく。

 

加圧バックは膨らんでいく。

 

やはり、その段階で、ジロジロと見られてしまう。

 

まあ、となりで、見た事ないであろう物を膨らましていたら、自分でも気になるだろうし、仕方ない。

 

 

隣の男性は、こちらに気が付かれないようにとしながらも度々見ていた。

 

ワンパック目を終えると、加圧バックの空気を抜く必要がある。

 

この時、「シュー」と音が出てしまう。

 

やはり、気になって隣の人は一瞬見てきた。

 

 

恥ずかしさはあるが、手術の後遺症。

 

嚥下障害で、胃ろう。

 

朝昼晩の薬と栄養注入はしない訳にはいかない。

 

胃ろうで注入しているのを分かる人も少ないだろう。

 

自分も、加圧バックの存在も知らなかったので見られても仕方ない。

 

 

でも、2パック目には、隣の人はこちらを見てくることはなかった。

 

変な人認定されたのかなぁ?

興味を無くしてくれたのかもしれません。

 

これぐらいなら、外出先で注入する事は可能だ。

 

 

最初の一回目は、ドキドキした。