2018年10月が終わった。

 

 

再発した癌を手術で取る為に入院。

 

手術後の入院中である4月に再々発。

 

先生からは、

 

「これからは、癌と共存して生きていく事になります。」

 

「もう手術は出来ません。」とも。

 

 

そこで、余命宣告を受けた。

 

その余命は、半年から一年。

 

延命治療として、抗がん剤

「オプジーボ」を開始したのが5月。

 

「オプジーボ」は、3割の人にしか効果は出ないとの説明もあった。

 

退院して在宅医療を始める為に、恒久的に使う「胃ろう」も増設。

 

 

余命半年と言われた半年後が、10月だった。

 

余命半年から一年の言葉は、半年の可能性を強く認識させれた。

 

来年、自分はいないのか?

 

季節は、一度づつしか体験できないのか?

 

受け入れる事は、なかなか出来ない。

 

 

延命治療として受けた「オプジーボ」に効果があって癌が小さくなっていると言われたのが、8月。

 

 

瞼を開ける事すらきつくなった9月。

 

極度の疲労の原因は、「オプジーボ」の副作用。

 

副腎皮質機能低下症(副腎不全)で、コートリルを服用され、効果が出るまでは、やはり10月には死んでしまうのかと考えた。

 

 

色々とあった半年が終わった。

 

余命宣告の半年を超える事が出来た。

 

 

超えた事は、嬉しいが、不安の中にはいた。

 

毎日沢山の薬を服用。

 

一日三度、痛み止めの服用。

ステロイド剤も。

 

次の検査結果でどうなるのかも分からない。

 

どんな些細な症状が出てきても、癌増大に怯える毎日。

 

 

その中でも、植物を育てたり、歩行器や杖を使ってでも散歩を楽しんだりしていた。

 

 

命の期限と向き合わざるを得なかった半年だった。