救急搬送され、
ひと段落ついた深夜4時。
先生に、念のために入院してもいいし、
帰ってもいいと判断を任せられた。
最初は、入院しようと考えた。
安心なのは、病院である事は間違いない。
でも急遽の入院は、困るのが目に見えた。
胃ろうのセットもない。
定期薬もない。
恐らくそれでも、薬も出してくれるだろうし、胃ろうセットも大学病院にはあるだろう。
先生に、入院した場合は、退院は何時ぐらいになりますか?と尋ねると、その日の昼でもいいですよと回答が。
今から、入院したとして、寝て直ぐに、朝の薬の時間。
寝ても、直ぐに起こされる事になる。
しかも、薬も用意してもらう事になる。
それなら、家に戻って、まずゆっくり寝たいなぁと思った。
先生に、家に戻る事を伝えた。
それでも、入院した方が良いのかなぁとは頭にあった。
先生は、止血止めの薬を数日分だしますと。
処置台から降りようとすると、若い男性看護師がそばに。
「年の為に、車椅子で移動しましょう。」
「院内の薬を出す場所まで、押していきます。」
「タクシーも警備員の方に呼んでもらい、そこまで押しますよ。」
この時間にどこで薬を貰って帰るのかと思っていたので大変有難かった。
マスクをしていない自分に、マスクするよう言われたが、持っていない事を伝えると、
「秘密のマスクがあります。」と明るく院内のマスクを提供してくれた。
兎に角明るく対応してくれる、若い男性看護師さんに心が軽くなった。
地下の時間外のお薬渡し口へ。
錠剤の薬が飲めないので、粉状にしてもらう。
男性看護師さんも、薬を別に薬を頼んでいた。
薬が出来上がるまで、約1時間。
長時間、一緒に待ってもらう事に申し訳なく思った。
一回の夜間出入口まで、車椅子で有難い事に、運んでもらい。
警備員の方がタクシーを呼んでくれた。
時間は、5時過ぎ。
ようやく、家に着く為のタクシーに乗りこんだ。
タクシーでは、気分が悪くなった。
暑くなって、着ていた上着を脱ぎ、ヒートテック一枚に。
それでも、寒く無く。
家の前にタクシーを着けてもらい。
そのまま外に出ても寒くなかった。
時間は、6時ぐらいに。
家に戻って、そのまま就寝。
これで、慌ただしい一日が終わったと思っていた。
この後もう一度救急車に乗る事になるなんて夢に思わず眠りに就いていた