余りのやる気ない対応にキレて電話を切った。

 

時間を置いて、訪問診療の病院から電話が。

 

 

電話に出ると、

「いいですか?」と看護師。

 

「はい。」と答える。

 

 

「良く分からないので、

先生に連絡しますので。」

と看護師。

 

 

さんざん説明しているのに、

良く分からないと言われて、更に感情が高ぶった。

 

「鼻血が出て、30分押さえても止まらないというだけじゃないんですか?」

 

後で考えると、私は良く分からないと看護師さんは言っていたのかもしれないが、その時はそうは取れなかった。

 

折り返しを待つことになった。

 

 

知らない電話番号、スマホが鳴った。

 

取ると、先生。

 

 

先生に説明し、鼻の奥を焼かないと止まらないのではと聞いた。

 

 

先生は、

「鼻はなかなか複雑。」

「きちんとした施設で診てもらった方が良い。」

「○○病院(一番近い大きな病院)で診てもらった方が良い。」

 

「救急車を呼びましょう。」

 

 

先生に深夜に対応して貰った事の感謝を伝えて通話は終わった。

 

 

鼻血で救急車を呼んでいいのかとも思ったが、先生から呼ぶよう言われているので、迷いは消えた。

 

 

救急車に連絡は、活舌が悪い自分にはハードルが高った。

 

 

初めて、NET199緊急通報システムを使った。

 

 

NET199緊急通報システムは、喋りに問題がある障がい者用の喋らなくていい通報アプリ。

 

 

通報ボタンを押し、ラインのような形でやり取りが続いた。

 

すると、やり取りをしていた最中に、救急車の音が遠くで聞こえてきた。

 

近所に近づくと、サイレンを消してくれた。

深夜なので、近所迷惑にならないようにしてくれているよう。

 

 

通報して、直ぐ来てもらえた。

 

体感にして、5分かかったのかというぐらいの驚きの速さ。

 

 

「コン、コン」とインターホンを鳴らさずに、ドアをノックされた。

 

 

鼻を押さえながら、玄関を開けると、

 

「直ぐに、座ってください。」と言われる。

 

三名の救急隊員の方が入ってくる。

 

 

少ないやり取りの後、担架で外の救急車へ。

 

救急隊員の方々が来てもらえただけで、安心感がある。

 

 

続きます。