2016年9月 

 

中咽頭癌ステージ4(当時の診断)

10月には、化学放射線療法開始。

     下矢印

 

2017年3月 

 

化学放射線療法から三か月後の検査結果は、原発部の中咽頭の癌は消えたが、転移癌が消えずに残り、

手術で癌を摘出する事に。

 

     下矢印

 

2017年4月 

 

腫瘍摘出手術、

左側頸部リンパ節郭清術。

この時も、12日間の入院で済むはずが、合併症で、結果1ヶ月の入院生活となった。

 

     下矢印

 

2017年6月末

 

MRI検査で、リンパ節に残った転移癌は、「癌らしきものは、写っていない」と経過観察に。

 

   下矢印

 

2017年12月中旬

 

定期通院で、再発が疑われ、生検、MRI検査。

 

短い経過観察は終わり、検査結果は、「再発」

 

中咽頭に再びとリンパ節にまたしても転移癌が。

今までの転移癌は、左首だったが、初めて右側に転移癌が出来る。

 

癌の強さに、1年以内に再発した場合はかなり難しいのではと絶望。

 

   下矢印

 

2018年1月

 

再発した癌を取る為、15時間を超える手術を受ける。  

 

手術の合併症で、死線を彷徨う。

 

入院予定を大幅に超えまくり、半年の入院生活となる。

 

入院中に、「再々発」が発覚。

 

手術不可、完治不可、

余命宣告「半年から1年」。

 

入院中の5月末から、

オプジーボ投与開始。

 

   下矢印

 

2018年6月

 

退院し、在宅医療を受ける。

訪問診療、訪問介護、介護サービスを受けつつ、外来でオプジーボ。

 

   下矢印

 

2018年8月9日

 

この日の通院は、前回受けたCT検査結果が出る。

 

オプジーボの効果を見る事となる。

 

 

オプジーボの効果が出るのは、3割と説明を受けていた。

 

今までの経験、一桁%の合併症が何度も現れていた自分は、その3割に入る事は無いと思っていた。

 

実際、オプジーボを拒否したが、両親親戚の説得で、最後に治療として受ける事になった。

 

そうゆう事もあって、

今回のCT検査の結果に期待していなかった。

 

 

「病は気から」

 

「前向きな人が病気を克服できた」

 

「治るイメージが大事」

 

最初の癌治療の時はそう考えていた。

「癌が消える」「癌が消える」とイメージしながら眠りに着いたりもした事もあった。

 

 

再発や、副作用、合併症、それらが自分を打ちのめしてきた。

 

踏ん張っていた気持ちも、

「再々発」が止めを刺した。

 

あんなに辛い治療を何度も受けたのにという気持ちもあった。

 

在宅医療、緩和ケア病院の決定も、死が近づいている事をよりリアルにした。

 

 

本当に一ミリも、オプジーボに期待していなかった。

 

 

CT検査の結果は、

 

「癌が小さくなっています。」

 

だった。

 

 

真っ白になった。

 

 

意味が分からなかった。

 

 

奇跡だし、嬉しかったが、驚いたのが一番大きかった。

 

 

何度、きつい治療をしてきても、再発、再々発してきたあの「癌」が小さくなっているなんて・・・

 

 

オプジーボの効果が出る3割に、自分が入れるなんて・・・

 

 

両親、親戚に感謝した。

 

 

完全に諦めて、死を受け入れようとしていた自分を説得してくれた事に。

 

 

この日も、オプジーボを投与して帰宅した。

 

 

「癌が小さくなっている」

 

 

この言葉が衝撃的すぎて、この日は、ずっと思考停止だった。

 

 

先生の説明以降、この日の事はほぼ覚えていない。

 

 

 

オプジーボの効果が出ていた。