1月9日に入院して、遂に6月になってしまった。
入院生活が、こんなにも長く続く事も、
再発の治療での入院中に、再々発し、
ましてや、余命宣告されるなんて想像だにしていなかった。
オプシーボを受けて、1週間経った。
投与中から、三日三晩高熱に襲われたが、それ以降は、全く副作用と呼べるものは見つからない。
最初の投与で、かつ1週間だけでの比較だが、
最初に受けた抗がん剤のシスプラチンやドセタキセルの副作用とは、
比べようもないぐらいに軽い。
シスプラチン投与一週間で、副作用による体調不良は凄かった。
腹痛の痛みで、意識を失い漏らしてしまっていたし。
この日、主治医が部屋に。
自分は、再々発し、オプシーボの投与が始まった事により、
退院せずに、入院生活が続くものだと思っていたが、違った。
主治医は、
「オプシーボは通院治療。なので、退院してもらいます。」
そして胃ろうを勧められた。
主治医の話は、
経鼻胃管の状態では外出も出来ない。
残りの人生、胃ろうにする事で行きたいところに行ける。
退院後は、胃ろうでの栄養注入する方が良い、
胃ろうの手術は、全身麻酔ではなくて部分麻酔。
そんなに難しい手術でもない。
現時点で、どこかに行きたいとかは全くなかった。
残りの人生の生活の話は、余命宣告をよりリアルに感じさせた。
またしも手術を受けるのかと葛藤はしたが、その日のうちに、手術の同意書にサインした。
この日、胃ろうを作る事に決めた。