再々発告知が行われた個室にて、

 

先生、両親、親戚に説得されたが、

「オプジーボ」による治療は、保留とした。

 

 

オプジーボ使用の同意書を持って、部屋に帰って来た。

 

 

部屋では、再度両親親戚による説得が始まった。

 

 

余命半年として、更に苦しみのは嫌だと伝えるが、

聞き入れては貰えない。

 

 

両親親戚は、最後まで治療してほしいと。

 

 

以前に延命治療は望まないと伝えていた。

実際には、それをそうと認めてもらえないのが現実だった。

 

 

それを責めるつもりはなかった。

先に死ぬという最高級の親不幸を行ってしまいそうになっているのは自分だったし。

 

 

なので、お願いした。

 

 「オプジーボは受ける。」

 「これを最後の治療とさしてくれ。」

 

 

これも親不幸なお願いだ。

 

 

でも、これが自分の限界だった。

悲しいが、自分に出来る最後の親孝行だと考えた。

 

 

それで話が終わって、

「オプジーボ」使用の同意書を看護師渡した。

 

 

命に関する話は終わった。

 

 

再々発告知を受けた5月21日には、こうして終わって行った・・・