この頃、共用のお風呂の時は、
単独で入る事を禁止されていた。
理由は、コケる可能性が高いからだ。
アラフォーの男がこの現状に。
何度にも受けた全身麻酔での手術。
4か月の寝たきり生活の結果。
人間は、長期間、
体を動かさなければ、
日常生活を送るのが困難になる事を実感。
入院当初には、下の世話もして頂いていたので、
全裸なんて何度も見られていたが、
若い看護師さんに、お風呂で手を繋いで移動するのは、
情けないさは無かった。
口酸っぱく、コケて骨折する危険性を何度も聞かされていたし。
そして、肩も動かすのが大変になっていた。
もともと四十肩とは縁が無かったし、
肩こりもした事がない人だった。
でも、腕を上げる事が困難になっており、
着替えをするのも、看護師さんに手伝ってもらうようになっていた。
右手を服の袖に通す。
次に左手を通すのが難しい・・・・
看護師さんに手伝って貰って着替えは完了していた。
入院着が、前開きな理由が良く分かったのもこの頃だっだ。
看護されていて、かつ介護されて、
自分がいつの間にか、おじいちゃんに。
あの手術は、玉手箱だったのだろうか?