中咽頭がん再発の治療で、
1月9日に、手術する為に入院。
5月を迎えたという事は、入院生活は四か月になってしまった。
癌に羅漢してから、最長の入院期間となった。
今の治療は、傷の洗浄。
体に繋がっている管は、経鼻胃管のみ。
栄養補給は、その経鼻胃管でだ。
嚥下リハビリ、開口リハビリの二つが行われていた。
嚥下リハビりを続けているが、
数ミリのゼリーを食べる事から進歩していなかった。
4月から主治医が変わったが、挨拶が一度あっただけで、
全く会う事がなし。
以前の主治医は、2,3日に一度は、様子を見に来てくれていた。
新しい病院に来て、忙しいのだろうとは考えたが、
自分には、
主治医が居ないような気分になっていた。
なので、頼りになるのは、病棟担当医。
新米の大学生のような先生で、恐らく研修医で、
とにかく冷たい。
だだ、処置が丁寧なので、主治医でもないし問題は無かった。
だが、この若い病棟担当医がこの頃よく言うようになった言葉がある。
「そろそろ、退院ですね。」
文字ズラをみると励ましているように感じるが、
実際は、冷たく着け放すように、言う感じだった。
何故そう感じるかというと、具体的な事は一切言わない。
ただ焦らせる感じだった。
基本的に、経鼻胃管での栄養補給しかできないので、
退院して家に帰る事は無いと、看護師さんが教えてくれてれていた。
じゃあ、転院なのか?
でも、その話は全くない。
でも、主治医は来ない。
病棟担当医に以前から不信感を抱いていたのが、
質問しても、「主治医に聞いてください」で終わる事が多々あったから。
「ああ、この人に聞いても意味ないんだ」となっていた。
退院は、本来嬉しい事だが、
ご飯も、口から食べる事ができず、移動も車椅子の現状での、
曖昧な、そろそろ退院を繰り返される事は、不信感が増すだけだった。