1月10日の手術にて、気管切開。

喉には、カニューレが付いた。

 

呼吸は、口鼻ではなく、喉からに。

 

カニューレも、たまに交換が必要だった、恐らく長期に使っていたからだと思うが・・・

気管切開で空いている喉の穴には、肉芽もよくできた。

 

カニューレの交換も、まあまあ気持ち悪かった。

 

簡単に言うと、古いカニューレを抜いて、新しいカニューレを入れる。

 

我慢できないような痛みは無いが、抜くのもだし、入れるのも気持ち悪かった。

抜くのも、入れるのも、先生が、グイっと力で入れる。

喉の穴に力を入れられる経験なんてあるわけないし・・・

 

 

毎日の処置は、看護師さんによる数回の吸引。

その時に、カニューレで使用しているにガーゼを交換し、それをテープで貼っていた。

 

テープで言うと、

この頃、体の至所にテープが使用されていた。

 

鼻には、経鼻胃管のチューブを頬に止めているテープ。

 

カニューレのテープ。

 

首には、陰圧閉鎖療法のガチガチで、大量のテープ。

 

腕には、点滴の針を止めているテープ。

 

数ヶ月、テープを貼っていると皮膚もおかしくなる。

 

 

そんなある日、喉がどうにも違和感があって、咳が物凄くでていた。

 

異物を出すメッセージが脳から、強烈に出ているようだった。

 

何度となく、「ゴッホ!、ゴッホ!」と咳き込んでいると、

 

「ポン!?」と、カニューレが喉の穴から、出てきた。

 

驚いたのと同時に、穴が塞がってしまっては不味いと焦り、

直ぐにナースコール。

 

以前聞いた話だが、人間の体は凄くて、直ぐに穴が塞がろうとすると。

でも、よく考えたら、放射線治療で、傷が塞がらない自分は対象外だ。

 

 

その後、先生が来てくれて、ついでに新しカニューレに入れ替えましょうとなった。

 

後にも、先にも、カニューレを咳で出したのは、この一回切りだった。