一日一日、この日を待っていた。
ついに、この日、顎関固定を半分解除する事に。
半分と言われた時には、「❔」だったが、
どうも、固定している針金を、半分ぐらい外すらしい。
この日のメモに半分と書いてありますが、半分解除という表現は
間違っているかもしれません
半分でも外して貰って、
一ミリでも口が開けるようになればストレスの度合いも大分違う。
半分解除は、上の歯と下の歯を結んでいる針金を、何本か切った。
「バチン、バチン
」と大きな音をたてて針金が切られていった。
顎関固定は、歯科の先生が担当となっている。
その先生による処置は、数分で終わった。
何本外したのかは分かなかったが、口が少し開いた。
その時、下の前歯がぐらぐらした。
感覚としては、今にも抜けそうなぐらいのぐらぐら。
指でされれば、何時でも抜けそう・・・
先生に筆談で尋ねると、「抜けるかもしれない」と。
半分解除された喜びではなく、歯が抜けるというショックの方が大きかった。