この頃、一日一日と、待ち望んでいたの物があった。
それは、顎関固定の解除の日。
1月30日に、顎の骨を止めていたプレートを外した代わりに、
顎の骨を止める役割として、顎関固定が行われた。
上下の歯のそれぞれの根元から針金で固定する。
口が1ミリも空かない状況は、まるで拷問のようだった。
痛いとかはないが、欠伸ですら口を開ける事が出来ないのはストレスだった。
固定期間は、2か月半ぐらいと言われていた事もあり、
早く、1日が過ぎる事を願っていた。
この頃でも、やっと一か月ぐらいたっていた。
先の長さを感じている日々だった。
そして、入院してから、二ヶ月も経っていた。