手術→ICU(集中治療室)→重症個室となった日。
病棟担当医が、部屋にやって来た。
「立ちましょう。
術後すぐに、立ち上がる事は、大事で、その後の経過が良くなります。」
※離床リハビリテーションというらしい。
立ち上がる事で、今の状態が少しでも良くなるなら、
立ちたいと強烈に思った。
「看護師を呼んできます。」と部屋を出て行った。
病棟担当医が、一人の看護師と戻って来た。
勿論、あの看護師だ。
術後② 生涯忘れられないの看護師・・・
看護師は、怒って言う。
「人手が足りないので、出来ません。」
「急に、言われても困ります。」
病棟担当医は、おろおろと困惑。
病棟担当医は、
「そうゆう事なので、また今度にしましょう。」
自分には、看護師の言い分が正しいのか、
病棟担当医が間違っているのかは、分からない。
転倒防止の為に、人がいるのかもしれないが、
今いる、病棟担当医と看護師で、二人いる。
そして、立つだけなんて、数分で終わる事。
言い合う時間があれば、出来る事ではと思った。
次回が、いつかも明示されていない。
大声で、抗議したいが、気管切開で、声は出ない。
抗議するような体力もない。
怒りに、満ち溢れた。
何故、病棟担当医の意見が、患者の為の行為が、
事前の連絡が無かった事が悪かったのかも知れないが、
今目の前にいる、患者の事を考えて行動しないのか・・・
腕を動かすのも、凄い疲労感。
指も満足に動かせないでいるが、立ちたかった・・・
一分でも、一秒でも早く、回復したかった。
それぐらい、今がきつかった・・・
ベットの横に、重い体で、座った。
座る事も、術後、初めての事だった。
病棟担当医が、「立ちますか?」と傍に来た。
頭を下げて、返事をした。
困惑しながらも、病棟担当医が、肩を貸す。
そして、立った。
数秒の事だろう。
看護師がその時居たのかも、覚えていない。
立った事は、きついが、ベットで横になっていてもきつい
直ぐに、ベットに横になるが、横になったからといって、
体が休めるわけではなかった。
だが、立った。
皮肉にも、その後、立った事なんて関係ないほどの状況になる。
一般的には、手術は直後は辛いが、徐々に回復していく。
そうなる事は、なかった。
今、ブログを書いていても、また怒りが湧いてくる。