2018年1月10日、

手術(唇、下顎を真ん中で、離断し、

    観音開き、咽頭切除、

    右太ももの一部を使っての咽頭再建、

    転移癌に対しての両リンパ節郭清術)。

手術が終わったのが、日を超えて11日深夜。

その後に、ICU(集中治療室)に。

 

ICUを出たのが、11日なのか、12日なのか分からない・・・

 

ICUから、重症個室に移動した時に、ベットに移されたような記憶がある気もする。

 

どの様に、起こされたのか、自然と起きたのか全く記憶ない。

 

わかっているのは、目を覚ました瞬間から、強烈な息苦しさ。

きついとか、痛いとか言っている場合ではなく、

まるで、体が、バラバラになっている様な感覚だった。

手と足と体と、繋がっているのがやっとみたいな、味わった事のない状態だ。

 

目覚めてから、一度、意思表示に、少し腕を動かしたら、絶望的な疲れに襲われた。

 

 

強烈な息苦しさの理由は、気管切開!!

 

   気管切開とは、

     気管とその上部の皮膚を切開して、その部分から気管に、

     カニューレを挿入する気道確保方法。

 

咽頭切除し、太ももの一部の筋肉と、その筋肉に繋がっている血管を使っての再建手術。

その為に、呼吸が出来ない。しゃべる事もできない。

 

呼吸は、気管切開によって行う状態に、いきなりなった。

本当は、気管切開してから、何十時間と経っているのだが、本人的には、

全身麻酔から、目覚めるまで、一瞬の出来事。

 

体を動かして、色々な管が体に繋がっている事を確認する事など出来ない。

口から、鼻から、呼吸ができない事に、いきなりパニックになった。

その後に知るが、気管切開をするとにおいも感じなくなるが、

この時はそれは分かっていなった。

 

 

口からできない呼吸は、喉を切開して挿入しているカニューレから行っているが、

当然口からしか、呼吸した事がないので、呼吸をしている感覚が違う。

 

肺で、呼吸出来ている事は、感じられる。

 

カニューレで、呼吸をする、している事で、精一杯だった。

 

目覚めて、いきなり精神的に絶望し、いきなり限界だった。