抗がん剤治療を受けて、家に戻ったのは、昼の1時半過ぎ。
3時過ぎからは、昼寝。
抗がん剤治療日には、家に戻ると睡魔が襲ってくる。
夜7時半過ぎに目が覚め、急いで夜の薬を、胃ろうから注入。
時間を置いてから、半固形ラコールを注入。
夜9時過ぎに、今日病院持っていた、小さな水筒を洗っていない事を思い出した。
リクライニングチェアから、起きてキッチンへ。
水筒のキャップを洗い、本体を洗おうとした、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そこで、気を失った。
正確には、記憶がない。
色々な思考、まるで壊れた脳のような状態。
意味不明な、順序理由不明な思考がグルグルと回っている。
うっすらと目が見えるようになったら、
後頭部と左頭頂部に、ズーンと痛みがする・・・
そして、ここがどこか分からない、
物凄く恐怖心が湧いてくる。
「ここはどこ?、狭い所にいる?、仰向けになっている?」
不思議なのだが、仰向けだが、手を前に出している。天井に両手を上げている。
恐怖心が、MAXに。
次第に、気を失って倒れたんだと分かって来た。
キッチンと冷蔵庫の間、壁の手前に倒れている事が分かった。
頭が痛いのが、脳梗塞じゃないのかと思えて怖い。
でも、脳梗塞の痛みは、金属バットで叩かれるほどの痛みだというが、
そこまでではない。
動くのが、怖い・・・・・
動く勇気が出来るまで、どれくらいの時間が掛かったか、良く分からないが、
天井に向けて上げている手を動かして、立ち上がってみた。
動けた事に、安心した。
無意識に頭を触ったら、巨大なたんこぶが出来ていた。
頭に、ミカンぐらいのたんこぶが出来ている。
眉毛を少し動かすと、頭が痛む。
巨大なたんこぶを触って、また恐怖心が蘇ってきた。
気を失って、倒れて、頭を打って、巨大なたんこぶが出来て、大丈夫だろうか?
不安から、直ぐに、訪問看護ステーションに電話した。
経緯を話すと、直ぐに家に来てくれる事になった。
不安なので、待つ時間は長く感じたが、実際には直ぐに来てもらったと思われる。
看護師さんが来て、再度経緯とたんこぶを診てもらった。
すると、看護師さんが、頭部は出血はしていなが、眉間から出血していると。
自分は、眉間から出血している事に全く気が付いていなかった・・・
出血は、既に止まっていた、瘡蓋になっているとの事。
恐らく、メガネによって切れたのだろうと言われる。
バイタルに問題なく、気分も悪くなっておらず、吐き気もないので
緊急性はないだろうという事に。
頭の冷やして、お風呂には入らず、頭も動かさないようする事に。
但し、気分が悪くなったり、吐いたりしたら救急車を呼ぶようにとなった。
そして、次の日が、往診の日だったので、病院には伝えておいてくれることにもなった。
夜、寝ていると、ズギズキと頭が痛んで、1時間ごとに目が覚める。
ちっちゃい保冷剤を頭のそばに置いていたのを、
アイスノンに代えたら、そこからは寝る事ができた。
朝、起きて、たんこぶを確認すると、大分小さくなっていた。
但し、右側の頭頂部、右側頭部が、全体的にたんこぶのようになっていた。
昼には、往診の先生に診てもらい、「起立性低血圧」によるものだろうとなった。
正直、そうだろうと思っていた。
そして、最近「起立性低血圧」を舐めていた事を自覚している。
それは日常的に、立ち上がると、3回に2回は、「起立性低血圧」を起こしているからだ。
うっすら、意識が遠のき、直ぐに戻る。
目が真っ暗と見えなくなるが、そばの壁に手をつき、戻るのを待つ。
などと、軽く対応していた。
今回みたいに、バッチンと気を失う事もあるのに、舐めていた・・・・
基本な対処として、立ち上がって、数秒してから動く、頭に血が上ってから動くしかない。
先生と話したのが、2017年に首の転移癌を摘出する時に、
体から頭に繋がる、メイン2本の血管の内、癌が絡みついていた為に1本取った事も
理由の一つだろうと。
術後には、一本取っても大丈夫と、手術してもらった先生には言われたが、
大丈夫と言っても、色々な意味があったのだろう・・・・
癌治療あるあるの、「命には代えられない。」だろう。
このブログを書いている10日、転倒から三日後もまだ、たんこぶはなだあり、
優しく、撫でてても痛く、冷やし続けている。
でも、骨折だったり、脳内出血だったりぜすに、
たんこぶ(皮膚の外傷である皮下血種)で済んで、本当に、良かった。