2016年12月第三週の月曜日。
放射線治療の照射が変更される為、
再度マスクを作る。
そして、 CT撮影が行われた。
照射変更は、どっちか忘れたけど、
今までと異なり、首から喉にかけて
全体に当てるように変更するだった気がする? もしかしたら逆によりピンポイントに
癌に当てるだったけ? 覚えていない
次の日、火曜日。
今回の入院期間中(10月~2017年1月末)に一番嬉しかった事があった。
11時過ぎに、先生が部屋に来てくれて、言ってくれた。
「喉の癌は、見た目は消えています
治療に効果が出ていますので、
頑張りましょう」
嬉しかった
只々、嬉しかったのを覚えている。
最近は、ずっと治療を辞めたいと考えていた。
中咽頭がんは、低侵襲で効果がでるというネットの記事を目にしていて、
消えていると言われた事もあり、
もう治療をやめてもいいのではと考えていた。
先生にはさすがに、低侵襲で良くないですかとは言えなかった。
今週予定の抗がん剤第三クールは、骨髄抑制の為に延期になった。
心の限界は、体の限界だったようだ。
抗がん剤の副作用に恐怖していたので、内心喜んでもいた。
癌の闘病で、前向きに立ち向かっている人達は、本当に凄いと思う。尊敬する。
僕は、治療を只々、耐えていただけだった。
闘病という言葉自体、嫌だった。
ずっとただ、防御している側。
ずっと耐えているだけで、攻撃している気持ちになれなかった。
先生の言葉。
「喉の癌は、見た目は消えています。」
この時、報告に喜んでいて、「は」の意味を気が付いていなかった。
先生は、首の転移癌の話はしていない。
首の転移癌の治療効果について、言及しなかった意味をしるのは、まだまだ先の事でした。