考えながらの演奏 | 癒し系ピアノ弾きのできごと   

癒し系ピアノ弾きのできごと   

ピアノを基にしたシンプルなオリジナル曲で、BGM風のアルバムを作った50代です。プロフィールの動画をご視聴ください。

有線放送で流れる日もございます。

音楽以外の内容も多いブログです。左サイドのテーマでご覧ください。

昨日の記事の風景、世界遺産になった三角西港と

約10年前にご縁ができ、

和蘭館で弾くようになってから(ボランティア)、


クラシック以外の曲集をかなり買い、

このロケーションに合う曲を増やしてきました。



昨日のテラスには、円卓が両脇に増えていました。

観光客が増えた証拠といえます。


明治期からの建物で、国の重要文化財です。

「坂の上の雲」では、横浜港、佐世保港に扮して

この建物も使われました。




こちらの端の円卓は、仕切りのような棚があるせいか、

個室のようにも見えました。



必ず、テラスから埋まります。

猛暑と冬は、さすがに建物内に座られます。



テラスもいっぱいになり、建物内にも増え、

そろそろ弾こうかとなります。


最初の頃は、まず何を弾いたらいいかが大きく、

やさしく、ゆったり弾くことに重点を置いていました。

歳を重ねると、ゆったり弾くのが合ってきます。



現在は時々しか行かないため、たまにしか弾かなくても、

年数が経ってくると、


あのテーブルは、おしゃべりだらけで声も弾み、

ピアノはどうでもいい方たち。


あのテーブルは、向かい合っているのに会話がない。

ということはピアノに耳を傾けているのだろうか。


あの方は、何を思いながら座っているのだろう。


初めて来た方だろうか。何度も来ている方だろうか。

リピーターであれば、なぜ来るのか。


と、さまざまな方を見る余裕が出てきました。



ここまで控え目に音量を落としていいものか。

しかし、今より音量を上げると、いくら、おとなしい曲でも

うるさくないか。

ソフトペダルをほとんど踏んだままになることがあります。



昨日は、見物と食事に行こう、

こんな方たちが多く含まれていることを想定しました。


海を窓から見ながら耳に入るピアノは、

やはり控え目で、かすかなBGMであるべき。


ただでさえ、

時が止まったような所と感じる方が多いことから、


ごくシンプルに、さりげなく聴こえるピアノ演奏にしました。

ほとんどそうしています。


テラスまで聴こえるようにするには、うるさくなり、

建物内の方々が対象です。


ありがとうございました、と若い方から言われたり、


ピアノの近くに来て、寝ている赤ちゃんを

少し揺らしながら抱いている方がいたり。


これでよかったのだと解釈してピアノの蓋を閉じました。