始めた頃、いつもオランダカフェでは食べない夫に、
釣りを早めに終えて食べてほしく、
それは私の弾き方をどう思うか、
感想を聞いてみたくて頼んだ日がありました。
釣りに付いてきた私が時間をつぶすために
利用させてもらっているオランダカフェですから、
テラスに座って食べながら聴いてくれました。
途中でピアノを離れてテラスへ行き、
「どう思う
」
「りえちゃん、それではいけないよ![]()
いかにもクラシックをやってきましたという弾き方だ。
もっと合う弾き方をしないとおかしいよ。
それに、夜に来て弾くときはジャズのほうがよい。
ジャズを習いに行ってみたら
」
夫は、まったく音楽関係の人ではありません。
楽器も何一つできませんが、
ジャンルを問わず鑑賞力があり、
大作曲家や大きなアーティストの大まかな人生や
時代背景など、私も驚くほど知っている人です。
というより、私が知らないのでしょうか。
カフェレストランで弾くことはコンサートではないわけです。
控え目に弾いていても、夫はタッチで判断していました。
夫婦でありながら聴いてもらったこともありませんでした。
このとき、初めて私のピアノ演奏を聴いたと思います。
クラシックは楽譜に忠実で、
書いてある通りに弾かなければなりません。
今でも、そのような場では楽譜に忠実です。
控え目に弾いていても、その延長線上にいる弾き方を
すばやく読み取っていました。
私が言うのもどうかと思いますが、
時々、この人はスゴイなと思うことがあります。

