約束の14時までかなり時間がある。
それが良いのか悪いのか微妙な心境だった。
とりあえず、頭の中で最初の挨拶は何て言おうとか、舐められないように少し落ち着いた感じでいこうとか…訳の分からない子供の戦略を考えていた(笑)
今から思えば可愛いなと思うが、その当時は不安をかき消す為に必死だったのだ。
時刻は刻一刻と約束の時間に近づいていく。
お昼ご飯は喉を通らない。
そしていよいよ13時。
兄が『もう少ししたら行こか。初日やし早めに行こ。』と、声をかけてきた。
『そうやな。』と応える。
そして、いよいよ家を出た。徒歩で10分くらいの販売店までの道のり。もう記憶はありません。先程のように訳の分からない作戦を考える余裕すら無くなっていました。
道沿いにある販売店が約300m先位に見えてきました。
昨日は無かったスーパーカブが5台ほど止まっています。そして、他の配達員の人達が集まって何やら話し込んでいる。
見ると、結構歳のいったおじさんや少しイカツい中年男性、大学生位のオタクっぽい人など…
今から、小学生の僕達があの中に飛び込むのかと思うと後悔の念が一気に押し寄せてきました。
あー何てことだ。辞めときゃよかった。
つづく