UK & EIRE 周遊 1995年

2 ヨーク

 

 

 グレートブリテン島を横断してヨークにやってきた。ヨークは言わずと知れた大聖堂を擁する街。しかし、鉄道ファンにとってまず訪れるべきは駅の裏手にある鉄道博物館である。英国では国立の博物館は入場無料なのが素晴らしい。必見なのは、蒸気機関車のスピード記録を持つマラード号である。磨き上げられたブルーの車体がひときわ輝いて見える。

 

 

 その他にも数多くの車両が展示されている。ただ、私は鉄道に乗って旅行するのが好きなだけで、車両そのものにはあまり興味がない。東京の交通博物館の方が楽しめるような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 ヨークの旧市街は四角く城壁が取り囲んでいて、何か所か途切れながらも一周することができる。駅を背に反時計回りに歩いてゆく。モット・アンド・ベイリー式の城跡を望み、大聖堂を裏側から見て、ブーサム・バーという門で城壁から降りて街中に入ってゆく。

 

 

 

 ヨークでは城門をバーと言うのだそうで、石造りの堅固な門が残っている。

 

 

 

 

 

 

 

 街の中心は重厚な街並みにクリスマスの飾りつけが華やかさを添えている。細い通りを抜けると広場には露天の市が立っていて、どんよりした空の下、売り子も買い手も寒そうだ。

 

 昼食はバーガーキングでビーンズバーガーミールなるものを食べる。英国版コロッケサンドといったところか。3.29ポンド(560円)と、まあまあの値段。食べた後でトレイをそのままにして店を出るのがこちらの流儀らしい。

 

 

 

 

 ミンスター(大聖堂)に入ってみる。内部はゴシック聖堂としては明るい感じがする。天文時計があり、興味を引かれる。

 

 

 

 旧市街を貫流するウーズ川沿いに出て、線路方向に行く。市壁と線路に挟まれた一角にB&B街が形成されているのだ。幸いにもVACANCY(空室あり)の札がかかったドアがある。パピヨンと言う名の宿で、シャワー共同の部屋が17.50ポンド(2900円)と、地方に来るにつれ、だいぶリーズナブルな値段になってきた。

 

 B&B並びの店でコッド&チップスを夕飯に食べる。再び旧市街に行ってみるが、日が暮れると店は閉まり人通りも絶えている。パブなども見当たらない。ただ、クリスマス前のこととて広場に合唱隊が出ていて、その周囲だけ人だかりがしていた。

 

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