春のローマ 1998年

3 ジャニコロの丘

 

 

 先日は、ピンチョの丘に登って、ローマを東側から眺めたので、今度は西側からも見てみたい。というわけで、サンタンジェロ城へ行く。元が霊廟だから内部は重厚だ。考えてみればローマには自然の丘以外の展望台(登れる塔やクーポラ)がないので、ここからの眺めは貴重かもしれない。だが、高さは30メートル程だから、遠望はきかない。

 

 

 

 

 そこで、テヴェレ川西岸に位置するジャニコロの丘に登ってみる。急坂と階段でガリバルディ記念碑のところに出る。ここからは、まさにローマ市街が一望のもとだ。

 

 

 

 

 

 

 トリニタ・ディ・モンティ教会の双塔、パンテオンの円蓋も、巨大なヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂も見える。これほどの眺望なのに、観光客はあまり来ない。ツアーの一団が来ても、欧米人ばかりだ。

 

 

 もう一度、サンピエトロ大聖堂に入る。ベルニーニ作のバルダッキーノ(天蓋)を見たいが、ミサの最中で前に進めない。

 

 

 

 

 

 さいごに、レストランでアサリやムール貝のパスタとズッキーニの花の天ぷらを食べて空港へ向かった。帰りはロンドン乗り継ぎ、しかも全日空とはライバルのはずの日本航空の便である。

 

[春のローマ おわり]

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