30代社会人、脊柱側弯症の記録 -4ページ目

30代社会人、脊柱側弯症の記録

中1で特発性脊柱側弯症発症。32歳現在、手術を決めましたが悩みに悩んで中止。通院、その時の心境、保存療法(シュロス法、ゲンシンゲン)等について記録します。

 筆が遅くて申し訳ないです……💦
 今回の記事ではゲンシンゲン装具の日本代理店へ問い合わせしたときのことと、専門病院への再受診について記録します。

2025年6月下旬

・運動療法、装具治療の予約
 意を決して電話したところ、まずは問い合わせフォームで現状を教えてほしいということでした。あらためてホームページから、側弯症が判明した中1からの病歴を記載の上、現在の年齢・cobb角でも運動療法・装具療法の効果が見込めるのかという旨を問い合わせました。
 後日電話でいただいた回答としては、「効果は個人差があるが、年齢から言って角度の大幅な改善は厳しい」ということでした。シュロス法と装具で角度が大きく改善するのはやはり成長期までらしく、成人の治療目的は進行抑制や痛みの軽減などがメインとなるようです。
 また、保険適用ではないため治療費は全額自己負担となり、運動療法は初回18,000円で合計3回、ゲンシンゲン装具の作成は400,000円程掛かる旨も説明がありました。

 話を聞いている限り、どうにも分の悪いギャンブルでした。40万円という金額は、そうそう気軽に出せるものではありません。高額な治療費・装具代を支払ったとて、自分に効果がある保証はないのです。
 それでも、私はシュロス法に賭けることにしました。理由としては、自分で汗を流すやり方が性に合っていると感じたためです。

 整体や鍼治療のように一方的に施術を受ける治療は、一時的に症状が改善しても何度も通わなければ効果が続かず、お金の切れ目が効果の切れ目となります。
 運動療法は自分で積極的に関わる必要がありますが、一度運動の方法を学べば自分の好きな時に実践することができます。装具も一度作れば体型に合わなくなるか壊れるまで装着が可能です。
 個人的な考えですが、一匹の魚を買うために大金を支払うことは躊躇しますが魚の釣り方を学び釣竿を得るためであればある程度の費用を払う価値があると思いました。自分の力で側弯の進行を遅らせる方法があるならば、ぜひ学びたいところです。
 スタッフの方が安易に高額な装具作成を勧めず、状況的に厳しいということを正直に説明してくださったことも好印象だったため、約1週間後に来院予約をすることにしました。


・専門病院への再受診
 両親からの勧めもあり、4ヶ月ぶりに脊椎疾患の専門病院を再受診しました。前回のレントゲンでは胸椎43度、腰椎58度でしたが、今回は胸椎43度、腰椎55度でした。悪化していたら嫌!という気持ちで、前回よりもレントゲン撮影時の姿勢がよかったのかもしれません。
 先生はいたってクールで、「cobb角は撮影する時間帯でも変わる。5度以内なら誤差の範囲なので、悪化はしていない程度に見ておくのがよい」という話でした。そして、固定範囲をこれ以上広げないためにも今年中には手術したほうがよい、という説明を受けました。
 ちなみに、一度手術を決めた病院ではT4〜L3までの12椎間を後方固定術にて1回で手術するという話でしたが、今回の病院ではT3〜L3の13椎間を前方・後方固定術で2回に分けて手術するということでした。手術中止を決めたばかりなのにより大掛かりな手術を勧められてしまい、内心とても落ち込みました😓

 診察の終わりに、手術は今のところ考えていない旨を改めて伝えて半年後の経過観察のみ予約しました。また、ゲンシンゲン装具作成には3週間以内のレントゲン画像が必要ということだったので、今回のレントゲンデータをディスクに焼いてもらい、帰宅しました。

 次回は装具の採寸とシュロス法1回目について体験したことを書いていきます。