元秋田放送のアナウンサーで現在フリーで日本放送のNews Everyでキャスターをやっている伊藤綾子さんが書いたデビュー作です。
図書館の新刊コーナーで見つけて読んでみましたが、ほんのり感動する良い本です。
内容は最近気持ちがすれ違いがちな夫婦がひょんなことから猫を飼うことになります。
その猫が閉め忘れた窓から逃げ出し、いじめで不登校になっている中学生や夫を亡くしたばかりの老婦人、就職浪人のフリーターの若者を癒やし新たな活力を与えていくという物語。
猫を探すことで飼い主の夫婦の奥さんが旦那さんに抱いていた誤解も解け仲の良さを取り戻すのです。
久しぶりに読んだじんわり来る感動作でした。
特に夫を亡くしても、ここにかしこに存在を感じて思い出に浸りながら居もしない夫に語りかけている老婦人に対して家族が痴呆が始まったものと思いあたふたする場面に父を亡くした時の母の姿を思い出しました。
「お父さんが時々帰って来てそこに座っているんだよ。」って。