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世界の高いところから

ペーパー一級建築士によるSkyscraperガイドと怪しい旅の話

NYに行くと必ず行くのがセントラルパーク。
というか、パークが見えるロケーションのホテルを選ぶようにしている。

1857年に当時はまだマンハッタンの北のはずれの住宅地だった場所にこのような公園を造った先見性はすごい。
今では東京でいうと銀座や有楽町あたりにあるような絶好のロケーションだ。
そんな摩天楼街にいきなり東西800m、南北4kmの広大な緑が広がっているのだから、そのギャップはとてつもない。
うっそうとした木々の背後に摩天楼群が聳えるパーク特有の眺めが好きだ。
リスが走り回る森は自然の森のように見えるが高度に設計された人工の森だ。
湖、池、森、広場、噴水、丘、窪地、道路、ベンチの配置やアップダウンがあまりに絶妙でだだっ広い公園をいくら歩いても疲れないほど心地よい。

この公園で僕が一番気に入っているポイントは自然史博物館に近い「The Lake」周辺。
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この湖の北岸の岩場から眺める深い緑と芝生の背後に林立するミッドタウンのビル群とのギャップがなんともいえない。
岩場の周囲には適度な広さの芝生のスペースが点在し、皆それぞれ自分のオキニの昼寝ポイントがあるようだ。
僕のオキニの場所もたまに他の人が占領していたりする(笑)
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その次に気に入っているのはThe Lakeの南に広がる300m四方ほどの広大な芝生の広場「Sheep Meadow」
芝生の緑がまぶしい時期はここで大の字になって寝転がるのが気持ちいい。
ここは夏になると日光浴のメッカになる。

そしてなにより、僕がいちばん好きなのは、この公園で寛ぐ人たちを眺めることだ。
大都会の真ん中にありながら、ここでは時間がゆっくり流れているように感じる。
何時間も本を読んでる人、無心でランニングしてる人、ワン公のトレーニングに没頭してる人、ひたすら眠っている人・・・
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特に夏になると、女子たちも普通に一人でビキニで横になって音楽聴きながら本を読んだりしていて、なんとも自由で開放的な空気が漂う。
以前、Sheep Meadowで黒いビキニのブロンド美女とすれ違ったときに妙にドキッとしたのを今だに思い出す(笑)
都内の公園ではありえないシーンだ。
そんなふうに周囲を気にせず自分の時間を大切にして楽しんでいるニューヨーカーの姿にえらく共感してしまったものだ。

冬の真っ白なパーク、新緑の頃の花が咲き乱れるストロベリーフィールド周辺、夏のSheepMeadowのリゾート感、秋の見事な紅葉・・・
もちろん、皆素敵な人との忘れられないひとときの記憶もあるんだろうな(笑)
もしNYにセントラルパークがなかったら...いや、そんなNYなんて想像できない。
改めてこの公園の存在感の大きさを感じる。
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先日、1年4ヶ月ぶりに北京の友人Ssと過ごした。
Ssは西安出身で北京に長く住んでいて離婚歴がある。
国営企業勤務で読書家で親日家。中国人にしては穏やかで控え目だ。

着いた日の午後は何ともなかったが、僕は翌朝頭痛と吐き気に襲われて気分が悪かった。( しかも、20年ぶりぐらいに本当に吐いたorz )
おまけにその日は北京しゃぶしゃぶや餃子三昧しようとあれほど楽しみにしていたのに、食欲がゼロに!
僕が食欲をなくすことなんて5年に一度あるかないかだというのに、よりによってこんなときに...
Ssも風邪ぎみでその日の午前中は紫禁城を見下ろす景山公園に付き合ってくれたが、午後からは「先帰って休んでるから、勝手に遊んでて。後で迎えに行くから。」と僕を后海の近くで車から降ろしてさっさと帰って行ったのだった。
でも、じきに僕も頭痛に輪をかける臭豆腐の匂いにやられ、雑踏に人酔いし更に気分が悪くなったから帰ることにした。
Ssの家に戻って二人して夕方から夜 にかけてそれぞれ休息の時間を過ごした。
ラベンダーのアロマの香りに包まれた、サロンにいるかのようなリラックスできるインテリアのリビング。
そのリビングのソファいったい何時間寝てたんだろう...
Ssがエサを与え忘れていた金魚がボールの中で跳ねる音が、朦朧とする意識の中でたまに響いた。
水の音っていいな...
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彼女も隣の寝室から何度かリビングに出てきたりしていたようだが、僕は2度寝を何度かしてるうちに現実と夢とが混沌とする状態になってきた。でもそうしているうちに確実に気分は良くなっていた。
ようやくシャキッと目が覚めたのは深夜1時 。そういえば今さら腹も減ってきた(笑)
でも、彼女を起こすわけにもいかず、それから客間(兼読書部屋)の僕のベッドに戻りネットしてるうちにまた眠った。
何度でも眠れるものなのだなと妙に感心した。
Ssもずっと寝室から出てこない。彼女は平気で8時間寝るタイプなので心配する必要はないとは思ったが、ちょっと気になった。
そして朝になってダイニングテーブルの上にお粥と書き置きがあるのに気が付いた。
僕が晩ご飯に食べるようにとSsが作ってくれていたのだった。
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書き置きには「おやすみ」と書いてある。朝になって気付くとは...
彼女が小さい頃風邪を引いたときに母親が作ってくれたという風邪に効くお粥だそうだ。
彼女も気分悪いはずなのにわざわざ作ってくれるなんて、なんていいやつ(涙)
そして書き置きもなんか嬉しかった。
お粥をレンジで再加熱して食べた。
なんか気分のいい朝だった。
Ssが寝室からすっぴんで出てきた。
「おはよう。」
まだ風邪が治ってないと言う彼女に、心からお礼の気持ちを伝えた。
僕はそのときよりも、後になって気持ちが膨らんでくる方だから、これを書いている今も改めて感謝の気持ちでいっぱいだ。
ずっといい友人でいてほしいな。
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南Y島(ラマ島)は香港・セントラルの雑踏からフェリーでわずか30分のリゾートアイランド。
在港の欧米人が週末に少しでも時間があれば行くという、いやそれどころかこの島に住んでる欧米人も多いという。
亜熱帯の植物に覆われた島でのスローライフを送りながらもすぐ隣に大都会があるという安心感。
僕が金銭的な事情を考慮しなくても良いというのなら、終の棲家をここに構えたいと思うほどの場所だ。

摩天楼ジャングルを出た船がなだらかな山々で歪に形成される南Y島の北西に位置する溶樹湾港に着くと、あまりにものどかな漁村の雰囲気にセントラルとのギャップを感じる。
でも僕はそういうギャップになぜか惹かれてしまう。
溶樹湾は南Y島最大の集落で、賑やかな商店街になっていてパステルカラーの雑貨屋やオーガニックショップも多く、単なる中華圏の観光地とは明らかに異なる。
ついフラフラっと入ってしまいたくなるような海鮮レストランやカフェが軒を連ねている。
イタリアンやフレンチも充実しているのも南Y島ならでは。

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溶樹湾から、島の中ほどの東側に位置する索罟湾までは徒歩で1時間ほどのハイキングコースになっている。
香港からは溶樹湾から入ってこのコースで索罟湾まで歩いて索罟湾港から香港に戻るというルートが一般的だ。
1時間という適度な長さの道程にはうっそうとした亜熱帯の森あり、まあまあキレイなビーチあり、秋吉台のようなゴツゴツした風景ありと変化に富んだ眺めが楽しめる。
(ただ、ビーチ横には火力発電所があって巨大な煙突が3本立っているのが目障りだが・・・)
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初めてこの島に行ったときは一人で溶樹湾付近からビーチまで散策しただけだったが、そのあと友達と行ったときにこのハイキングコースを通って索罟湾まで行ってみた。
峠を越えるコースなので海や周囲の島々の眺めはいいが、運動不足の友達には多少きつかったようだ(笑)
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峠を下った先の索罟湾の海鮮レストランは店頭の水槽から魚を選んで注文する店が中心で、溶樹湾と比較するといかにも中華圏らしい雰囲気だ。
ただ、こちらは香港島の方向を向いているため香港島の夜景を眺めることができる。

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在港外国人の間では香港で海鮮料理を食べるなら、この南Y島で食べるのが最も美味しいといわれている。
休日の昼下がり、のんびりハイキングを楽しんだあとの海鮮とビール。
香港で一番キレイと言われる夕日を峠から眺めたあとの海鮮とワイン。
確かにいいだろうな・・・

終の棲家とまでいかなくても、まずは一週間ぐらいここで滞在してみたいな。