意外な事に、ハワイ州の肥満率は、全米で2番目に低い。
その一番の理由は、ハワイの人々は健康への関心が高い事だろう。
最近、そのハワイで人気を呼んでいる、糖質ゼロのヘルシースナックがある。
それが、ビーフ・チップスだ。
ビーフ・チップスは、ビーフジャーキーをさらに薄くしたもの。
[ビーフ・チップス]
これまでに食べた事のないパリパリとした軽い食感。
ついスナック感覚で食べると、もう止まらなくなってしまう。
ブームに火をつけたのは、毎週土曜に開かれる、カカアコのファーマーズマーケット。
最近では、アラモアナセンターの近くに、専門店も登場した。
このビーフ・チップスが生まれたのは、ハワイ諸島で2番目に大きいマウイ島。
ここに小さな工場を構える、マウイ・クリスプスだ。
[マウイ・クリスプス]
このマウイ・クリスプスのオーナー夫婦が、伝統的なハワイアンフード・ピピカウラ(牛の干し肉)の調理法を使って、ハワイ版のビーフジャーキーを作ろうと考えた。
ところが、出来たものは、期待していたほど嚙み応えがなかった。
しかしながら、パリパリした食感が心地よく、美味しいと思った。
そこから試行錯誤の末、現在のビーフ・チップスが生まれたという。
最初は、マウイ島で最も大きなカフルイ空港から車で10分程にあるガソリンスタンド、イリマ・シェル・ガスで売り出したのだが、あっという間にマウイ島を代表する人気商品になった。
残念ながらビーフジャーキー同様、牛肉の加工品は輸入制限のため、日本に持ち帰る事はできないが、ホテルでお酒のつまみにビーフ・チップスを試してみよう。
【画像出典】