明日は、11月の第4木曜日。
アメリカでは、サンクスギビング・デー(感謝祭)だ。
アメリカのホリデーシーズンの幕開けを飾るこの感謝祭だが、実はどうして始まったのか、詳しい謂れはわかっていない。
物の本によれば、イギリスから初めてアメリカ大陸に渡ってきた、ピルグリム・ファーザーズが始めた祭り。
マサチューセッツ州のプリマスで、現地に住んでいたワンパノアグ族を招待して、神の恵みに感謝し、一緒にご馳走を食べた事が始まり、と信じられている。
しかしどうやらこれは、後世の人が作ったおとぎ話に近い伝説。
間違いないのは、この日のアメリカでは、秋の収穫を神に感謝し、家族揃ってご馳走を食べる事。
感謝祭の日は、七面鳥を食べる事から、"ターキー・デー"と呼ぶ人もいる。
[七面鳥]
感謝祭の謂れについてもわからないのだから、もちろんこの日七面鳥を食べる理由もわからない。
アメリカへ新天地を求めて多くの人々が移り住んできた頃、アメリカ大陸の中央部から東海岸にかけて、沢山の七面鳥が生息していたからだとも言われている。
それはともかく、七面鳥にとっては受難の日。
感謝祭の日1日だけで、4,600万羽もの七面鳥が食べられるという。
しかしながら、感謝祭の日2羽だけ救われる七面鳥がいる。
この日の朝、大統領が七面鳥の命を救う、"ターキー・パードゥン(七面鳥の恩赦)"と呼ばれる、ホワイトハウスの公式行事がある。
昨年トランプ大統領は、ブレッドとバターという名の七面鳥の命を救った。
[ブレッドとバター]
この2羽の七面鳥は、今も郊外の牧場で、幸せな余生を送っているという。
【画像出典】