ハワイの神々の中で最も有名なのは、やはり火の女神ペレだろう。
キラウエア山の火口に住む女神ペレは、ハワイで暮らすロコ達にとって、自然への崇拝と畏怖の象徴。
今でも、ペレの好物ノイチゴを食べる事は禁じられ、捧げ物は欠かさない。
ペレは、恋多き美貌の女神。
美しく、出会った男達を虜にしてしまうが、身勝手で嫉妬深く、思い通りにならないとすぐに怒りを爆発させる。
この女神ペレ、元々キラウエア山の火口に住んでいた訳ではない。
天の神と大地の女神の間に生まれ、南の島で育ったペレは、姉の夫を誘惑した事で島を追われ、ハワイへやってくる。
ペレは、安住の地を求めてハワイの島々を巡り、ようやく辿り着いたのがキラウエア山の火口だったという。
その女神ペレが、島々を巡る途中で休んだと信じられている場所がある。
オアフ島の東の端マカプウ岬にある、ペレの椅子だ。
ワイキキから車に乗って40分程で行ける、マカプウ岬。
この岬にある草原の小道を10分程歩くと、小さなビーチに辿り着く。
そのビーチの上に見える、10メートル程の大きな岩。
これが、女神ペレが腰掛けたと伝えられる、ペレの椅子だ。
[ペレの椅子]
このペレの椅子は、オアフ島を代表するパワースポットの1つ。
ペレの椅子に触れると、その秘められた霊力で、特に仕事運、金運がアップすると信じられている。
ただし、嫉妬深い女神ペレ。
恋愛については、逆効果になるのでご注意を。
ここからの海の眺めは最高。
女神ペレでなくても、一休みしたくなる。
【画像出典】