この島に暮らす人々は、バリ・ヒンドゥーという独特な信仰を持っている。
バリ・ヒンドゥーとは、この島に昔からあった土着の信仰に、インドから伝わった仏教とヒンドゥー教が融合した宗教。
全ての物事は善と悪、生と死といった相反する2つの物で、バランスが取れていると信じられている。
このバリ島の北東部に、世界屈指のパワースポット、キンタマーニ高原がある。
キンタマーニとは、サンスクリット語の"チンターマニ"から来た言葉。
"意のままに、様々な願いを叶える宝"という意味だ。
ここキンタマーニ高原は、緑豊かな自然に囲まれた絶景の地。
この高原には、標高1,717メートルの活火山バトゥール山と、その噴火で出来たキンタマーニ湖がある。
この美しい湖と山から成るキンタマーニ高原は、バリ・ヒンドゥーでは天国に一番近い神聖な場所、天国の入り口があると信じられている。
また、インドでは古くから、チャクラと呼ばれるエネルギースポットがあり、これを中心に車輪のように、絶えずエネルギーがグルグルと回っていると考えられている。
地球には13のチャクラがあるが、その第1チャクラがこのキンタマーニ湖にあるという。
このキンタマーニ湖の西側にあるトヤ・ブンカ村に、天然の温泉が沸いている。
静かな湖畔に造られたこの素朴な温泉郷には、観光客向けに露天風呂がある。
目の前に広がる真っ青な湖と、その奥にそびえる神々の山。
温泉に浸かりながらこれを見るだけで、願いが叶った気分になる。
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