1ユーロなら使い道もありますが、1セントや2セントの硬貨となると溜まってしまうだけ。
ホテルのベッドの脇にそのまま置いていってしまう方も多い事でしょう。
今やキャッシュレス化が進んでいる事もあって、次第に存在価値を失ってしまったこうした少額の硬貨。
先日EU(欧州連合)のユーロ加盟国では、1セント硬貨と2セント硬貨の段階的な廃止が検討されている事が明らかになりました。
廃止する理由は、硬貨の製造や管理などに硬貨の価値以上にコストがかかる事。
少額硬貨を廃止する事で、経費削減が期待されるからです。
現在ユーロを使っている19ヶ国のうちオランダやベルギー、イタリアといった国々では既に少額硬貨を使わずに買い物ができるよう、金額の端数が出ないよう義務付けている国もありますが、ユーロを使う全ての国で金額の端数を切り上げたり切り下げたりする、EU共通のルールを検討しているそうです。
ところで、このヨーロッパで流通している硬貨。
発行している国によって、その図柄が違うのをご存知ですか?
例えば、フィンランドはライオン、ドイツはオークの小枝、オーストリアはエーデルワイスやリンドウ、フランスは自由の女神マリアンヌ、といった図柄が使われています。
まだEUでは正式には少額硬貨の廃止は決まっていませんが、今のうちにそれぞれの国々の1セントと2セント硬貨をコレクションしておくのも、素敵な旅の思い出になるかもしれません。
【画像出典】