節目の日 | 【我が道】 七転び八起き

【我が道】 七転び八起き

自分が感じた事、思った事を綴ります。
思い出を残しておくための日記です。


1年前の今日は、ちょっと思い入れのある日。
1年前の今日から人生がちょっとずつ変わり始めました。
1年経った今、ちっぽけなことでも幸せだなと思うことが増えました。

足の怪我が思うように良くならず、苦しいことがいっぱいだった1年前。今思えば、全部足のせいだと思い込んでいて、足のことで頭がいっぱいで、考えても仕方のないことを沢山考えて、不安ばかりが募って自分で自分の心を苦しめていました。それが症状としてあらわれて、心も体も苦しかったのだなと今なら分かります。
1年前は苦悩の真っ只中にいて、こうして分析することもできず、「苦しい」とは思っても、何が原因かやどうすると打開できるのかが分からずにただただ気力を削がれるだけの日々でした。

根気よく付き合って下さる医療チームのお世話になることができ、ハードなトレーニングをこなし、考え方についての癖を学び、励まし合えるお仲間に出会うことができたおかげで、心身ともに成長し、心も体も軽くなりました。
白か黒かの堅い性格が少しは丸くなったかな?楽観的になり、過度に緊張することは減った気がします。些細なことにも感謝したり、幸せを感じたりすることが増えました。苦しい時には、「今ここ」という魔法の言葉でくよくよ考えることも減りました。
足の神経障害が治ることはないようですが、質にこだわらなければどんなスポーツでもできるようになりました。症状が出ることはありますが、数日耐えれば復活できます。何より、「できる」という自信がつきました。

1年前、痛みに対する入院プログラムに参加しました。先生や同じ治療を受けた先輩方に「良くなるから大丈夫!」と何度も言われました。その度、「神経に対する治療法がないんだから、良くなりはしないだろー」と内心思っていました。でも1年経った今「大丈夫」だと思えます。人の力って、運動の力ってすごいなと思います。治ってないんだけど、「なんとかなる、だから大丈夫!」と思えるようになりました。
何の根拠もないですが、「1年後も悪くはなっていない、きっと大丈夫だ」と思えます。先の見えない恐怖心みたいなものがなくなりました。

夏から始めたトレーニング。今は、運動感覚を取り戻すためのトレーニングをしています。神経系の指令伝達に難ありで、頭と体の動きが連動せず、細かい動きの微調整がうまくいきません。動けるようになったからこそ浮き彫りになった、「できない」の正体。今までは「前はできたのに今はできない」という抽象的な悩みでしたが、今は何ができないのかが明確になり、克服する道筋ができました。「最初はできなくても何度も繰り返すことでできるようになっていく」という感覚は、この歳になっても嬉しいものです。スポーツの楽しさ、醍醐味を身をもって再認識している日々です。
1年後、もっともっと成長していたいなと思います。

1年で人は大きく変われます。今の自分を素直に受け入れ、周りの方々の支援を受けて、努力すれば、うんと生きやすい人生になります。私はこの1年でそんなことを学びました。
どうすることもできない過去を後悔し、どうなるかも分からない未来に不安を抱いてばかりいるのではなく、「今」を大事にしていきたいと思います。