ORIGINAL WORKSTYLE~ キャリアコンサルタント渡部俊和(㏄toshi)のブログ


先週、福島市のA・O・Z(アオウゼ)で行われた関東、福島の大学43校と福島県内企業45社の交流会。私はパネルディスカッションの司会を担当。

ホームページ

*おかげさまでここの事業には全て講師として契約して頂いています。

当初20校の予定であった大学が倍以上の参加となっていて驚きました。企業からも好評をいただいたようです。大学は就職部やキャリアセンターと言われる就職支援の部署の方が参加しています。

大学側の不安は、あまり声高には言えないのですが、学生に「本当に福島の企業を薦めて良いのかどうか」ということのようでした。放射能の問題と今後の業績推移について不安があるのが本音というところなのでしょう。また、福島の企業を薦めた結果、保護者からクレームが来るという話も伺いました。福島県人としては悲しいところですが、冷静客観的にこの問題を考えなければなりません。

保護者の心配もわかりますが、大学生はすでに成人した大人です。
そして保護者や大学が今後のことを全て見通せるわけでもありません。
誰がリスクを取るのか・・・、リスクは震災や原発事故があってもなくても存在します。就職した会社が半年で倒産したり、海外移転したり、今まで不況下で我々はいろいろな事象を見てきたはずです。福島がリスクというのであれば、福島以外も実は同じリスクなのです。そんなことを言ったら日本全体もリスクなのです。リスクは本人が意思決定して本人が取るしかありません。

パネルディスカッションにご登壇いただいたある企業からは、力強い言葉をいただきました。

「神奈川に本社があるのですが、いわき市とは腰をすえてお付き合いしていく姿勢は一貫して変わりません。震災があってから、むしろ福島での採用を強化するという方針をトップが明示したおかげで、全社の士気が上がり、社員のモチベーションが高まりました。」

今や全ての企業がCSRを意識しないと従業員のモチベーションが保てない事態になりつつありますが、大きな変化のときにこうしたリーダーシップで理念や方針を明確化することによって、物理的なデメリットの数倍の心理的効果が出せるのではないかと感じた次第です。

普段社員のモチベーションを上げるのは並大抵のことではありません。有事の時ほどいかに「腹をくくる」かで逆境をプラスに変えられるのかもしれません。

交流会は盛況に終わり、今後の福島に希望を見い出す機会となりました。お話を伺えば伺うほど、採用も経営も基本に戻るのだとも感じました。個人の内面でもこのような逆境を力に変えるパワーをひとりひとりが持って欲しいと切に願います。

CCTOSHIのホームページ