娘が1型糖尿病を疑われた話2 | アメリカ→日本の転校

アメリカ→日本の転校

2013年LA生まれの娘
2018年8月〜地元のキンダー
2019年8月〜マグネット校の1年生
アメリカの学校の知らないこと、驚いたことを書き綴っていましたが、2021年7月、日本に本帰国しました。
これからはアメリカ→日本の転校について書いていきます。

深夜に、血液検査の採血に来ました。ERでIV(なにかあったときのために点滴用の針を血管に刺した状態で固定している)をとっていたのにそれは使わず、プロフェッショナルな採血師みたいな人がきて、すばやくとってきました。娘が赤ちゃんのときから何度もERや入院しているけれど、今までで3本の指に入るプロフェッショナルさでした。娘は起きもしなかった。

 

そして朝になり、朝ごはんの時間。担当の看護婦さんから糖尿病食用のメニューを渡される。この病院も何度も入院しているので、メニューもおなじみだが、いつもの違うのは、シュガーの量が書いてあり、1食につき35g以下にするようにすること。プロテインとかチーズ、野菜はいくらでも食べてもいいとのこと。

 

娘がねているので、ハンバーガーのパテとベーコン、白いうっすいパン1枚、桃の缶詰みたいなやつを頼んだところで、もう上限に達してしまった。可哀想な娘。

 

娘が起きて食べているときに、回診の先生たちが廻ってくる。アメリカの病院の回診は、研修医なども含む医師複数、担当看護婦さん、コロのついた大きなパソコンで記録を取る人、それに親が加わり、総勢10名くらいで行われる。今までも何度も参加してきたので要領は分かっていて、夫とともに参加しました。

 

一晩中、2時間置きに血糖値を測ったがいずれも正常範囲。しかし、血糖値が低いだけでは1型糖尿病ではないとはいえない。とにかく血液検査の結果がでるまではどっちに転んでも良いように親の教育も始める。ということになりました。

 

その後、Diabetes Educatorのデビーという人がやってきました。見た目白人だがラストネームは日本の名字。「前の夫が日本人だったのよ」とのことで、私達の食生活についても分かっている人だったのが有り難かった。どのような食事を摂るかとか、インスリンのうちかたなどを習う。そして「娘と一緒にヨガに行く約束してるから〜」と颯爽と去っていた。と思ったら戻ってきて「娘が行きたくないっていうから戻ってきたわよ」とかなり自由な人でした。

 

お昼ごはんはミートローフとコーン。しかし娘はまずいと食べず。夫は血糖値測定器を買いがてら、ご飯を食べに行きました。私はまずいと分かっているカフェでご飯を買って、娘が入院している階の待合室みたいなところで食べる。ぼーっと一人で食べていると、昨日ERで会った内分泌医の先生がやってきたので、私も病室に戻りました。

 

内分泌医の先生も朝の先生たちと同じ見立てだった。血糖値が低いのが続いているので、もしかしたら、Hyperglycemiaではないかとのこと。風邪やストレスなので、一時的に血糖値が高くなることがあるらしい。しかしやはり血液検査の結果が出るまではっきりしたことは言えず、でも血糖値は安定しているので、もう退院して良いとのこと。しかし糖尿病食と食前の血糖値チェック(退院した日は夜ご飯前と寝る前、それ以後は朝と夜の二回)を続けて報告してくださいと言われました。さらに2−3日中に小児科医のフォローアップ、2週間以内に内分泌医の予約を取るようにとのこと。退院手続きに時間がかかり、退院できたのは暗くなってからでした。

 

娘が毎回針でチクッとするのを嫌がるのを宥めすかしながらやったので、ご褒美におもちゃを買ってあげることにしていて、帰りにターゲットに寄りました。

 

次に続く。