自分も相手も大切にした自己表現について | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

春は就職や進学、職場の異動などで、新しい

仲間との出会いが多くなる季節です。
新しい出会いや人間関係は、時としてストレ

スを招くことがあると言われています。
特にストレスになるのは、相手に自分の言い

たいことが言えなかったり、逆に言い過ぎて

しまったという場面ではないでしょうか。

そこで今回は、新たな人間関係を築いていく

時に効果的と思われる、自分も相手も尊重し

た自已表現<アサーション>を紹介し、皆さ

んのストレスコントロールに役立てて頂きた

いと思います。

アメリカのある心理学者は、人間関係の持ち

方には大きく分けて3つのタイプがあると言

っています。

第1は、自分のことだけ考えて、他者を踏み

にじるやり方、第2は自分よりも他人を常に

優先し、自分のことを後回しにするやり方、

第3は自分のことをまず考えるが、他人のこ

とも配慮するやり方です。

アサーションとは、この第3のタイプのコミ
ュニケーションを指します。

ちなみに第1のタイプは、<攻撃的>、第2

のタイプは<非主張的>と呼ばれています。

どんなコミュニケーションなのかわかりやす

いように、具体例を載せます。

(例)
 場面は、高校生の息子が友達と出かけ、夜

中に帰ってきたところです。母親は何か起

こったのではないか心配して、いらいらし

ながら待っています。

 ・攻撃的   

「いったい何をしてたの!何時だと思って

るの!いっそ、帰って来ないで、道にでも

どこでも寝てたらよかったのに!」

 ・非主張的   

帰ってきたのを見て、何も息子に言わず、

黙って眠りにつく

 ・アサーション

「とても心配したのよ。11時には帰る

と言ってたから、気になってね。遅くな

る時は電話してね。」