会社を離れると、社会的地位低下や社会的存
在意義喪失への不安が生じる。
仕事仲間との関わりもなくなり孤独への不安
も大きい。
仕事人間であればあるほど喪失感は大きく、
一方家庭内にも自分の居場所がないことに気
づき危機状態になってしまう。
危機に陥ったクライエントと相対するカウン
セラーは、クライエントが自ら課題を解決で
きるための自助資源を増やすサポートをしな
ければならない。
その出来事の意味づけをどのようにするかと
いう受け止め方・認知の仕方を変えたり、選
択肢を広げて捨てられる価値と捨てられない
ものとの意思決定を援助する必要がある。
また、クライエントが他にどのような援助資
源を有するかを探索・発見することの支援を
することが重要な役割となる。
そして、カウンセリングに際しては、ライフ
キャリアや内的キャリアの視点を忘れてはな
らないことはいうまでもない。