できることというと、自分の強みの表現と単純に考
えがちだが、事はそう単純ではない。
特に、就活においての「できること」というと自分
サイドの話だけで通過できるほど甘くはない。
例えば、職業経験者や中高年などでは自分の長い職
業生活の中の経験や職務内容、資格、果たした成果、
実績と今後の仕事の一致点や、今後の仕事で活かせ
る要素(経験、能力、実績、適性など)をアピールして行
くことになる。
だから、今後に望まれる職能が自分の中にあること
を多くあげれば上げるほど評価は高まることになる。
これは、自分の「できること」を一方通行で自慢げ
に言ったところで何もアピールできないことを同時
に示す。
つまり企業が求めることは端的にいうと「その企業
の中でできること」なのである。
これ以外の「できること」は他の会社でやってくだ
さいというのが企業のホンネなのだ。
ここに、企業研究や企業内容の入念な把握やその企
業内のどこのセクション、ポジションでどんな必要
能力があるのかの把握が必要とされる理由がある。
幅広い能力を要求されがちな中小企業と高い専門性
を求められがちな大企業では「その企業の中ででき
ること」は自ずと変わるということでもある。