一般論として肉体的な労働は近い将来、機械
にとって変わられていくであろう。
一時期、盛んに行われていた流通業での「ピ
ッキング」というメーカーの製品の配送先別
の仕分けの作業は過去よりも今は効率化され
、いずれは完全に機械化されていくであろう。
こうした、単純な肉体労働の未来は暗い。
これは大規模な工場労働でも同一の傾向があ
るはずだ。
こうした仕事の消滅により、失職した人々は
どこに向かうべきか。
これは、大きな問題であろう。
たぶん今は、専門化とか上級化とかが推奨さ
れ、職業訓練により、こうした専門化とか上
級化での再就職が唱えられている。
しかし、こういう単純なステレオタイプの思
考ではもの事は解決不能と思われる。
場合によっては、肉体労働からの転換が必要
にもなる。
個人の希望と能力の把握や再点検を基本とし
たキャリア開発が、こうした解決に不可欠で
あるはずだ。
現在の職業の延長線上にしか再就職を考えな
い単純な方程式には解けないのが、複雑な人
間というものに違いないからだ。
であるから、今後キャリアカウンセリングが
キャリア開発を主な舞台にするであろうこと
は容易に想像がつきそうなものだ。