ビジネスパーソンの3人に1人がキャリア
の危機ともいえる失敗に直面したことがあ
るといわれている。
ある調査では、仕事上の失敗の有無につい
て聞いたところ約45%がこれまでに「大
きな失敗をしたことがある」と回答したそ
うだ。
そのうち8割近くが処罰の対象や人事考課
上マイナスになりうる大失敗があった、と
応えたそうだ。
そして、その大きな失敗の原因は、事前準
備や確認の不足、仕事が重なり集中力が鈍
った、突発的な出来事で適切な判断ができ
なかったなどだったという。
そして、大きな失敗をしたときに適切と考
える対応には、誠心誠意謝る、問題を正確
かつ迅速に報告する、上司らに再発防止策
や改善策を示すなどがあるとしている。
これらのことからは、基本を怠る怖さが浮
き彫りになっている。
そして、成果主義の名のもとに、仕事の密
度が高まり大きな失敗を生むリスクが企業
社会で増えていることが背景にある。
企業が適切な「敗者復活」型の人事制度を
整えないと、仕事のうえで本来あるべき挑
戦意欲をそぐおそれもあると思われる。