私は製造メーカーで量販店の担当が長かっ
たのですが、高度成長期、成熟社会、そし
て現在のデフレ期の開始時まで営業という
分野での仕事を経験しました。
例えばスーパーのエンドの大量陳列から少
量のものをしっかり並べる回遊性の高い売
り場への移行などに売り手と買い手の変化
が見て取れるように、大量消費から“品種
から品番”への変化のごとく社会の変化と
ともに消費者も成熟し続けてきたと感じて
います。
一時、商品開発をしていた時に、消費者(
お客さま)の便利さへの欲求は留まるとこ
ろを知らないと感じたことがあります。
ある商品の包装の分包の度合いの調査で同
価格なら「分包が多ければ多いほど良い」
と結論が出た時にメーカー側の人間として
は正直対応できないと感じたのが、そのこ
とです。