インターンシップ参加者(学生)にとって、
仕事や職場のリアリティーを体験し、その仕
事、組織が自分に本当に合っているかどうか
を見極めるには、それ相当な時間が必要にな
る。
また、本格的なインターンシップの実施には
各生徒の希望の職業の体験が可能な企業のバ
リエーションが必要になるはずだ。
ドイツにおける「臭いかぎ」と嘲笑されてい
る、ごく短期間の就業体験のごときものは、
無いよりは良いか、という程度のものと考え
たほうがよい。
昔、訪問した企業では、応募前の会社訪問の
必要性を力説された。
その理由は、大手企業で人材は集まりやすい
のだが、選りに選って決定した優秀な生徒が
工場に配属されて、1週間程度で退職した、
その原因は、その生徒が工場のインクの臭い
に耐えきれなかったことだった、という。
事前の見学で防げたに違いない、ということ
を真剣に語られた。
「臭いかぎ」ではない、実際の職場での体験
がミスマッチを防ぎ、就業に結び付けるイン
ターンシップが、現在切望されている。