憧れから現実へ誘う | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

高校生の希望には「憧憬」的なものが多い。

たとえば芸能人や芸術家や漫画家や普段、自

分がマスコミなどを通して身近に感じている

ものが自分の目標となっている場合が多い。

しかし、それへの具体的なステップが構築さ

れていないので「憧れ」以上の段階に進めな

いことも事実。

この「憧憬」という抽象的なものから、質問

を通じて、それへの具体的なアプローチがな

されているかを確認すべきだ。

そうすると、自分が具体的なステップを踏め

ているか、いないかが自ずと理解される筈だ。

相談が始まって、直後に「憧憬」を否定する

ことなく、それへの取り組みの状況を丁寧に

聴いて言ってから、具体的なアプローチの有

無を聞いていくことで、多分、生徒は何に不

足があるかに気付くと思われる。

過去に、シェフに憧れている生徒に、実際の

取組み状況を聞いた時に、家族や周りの人に

料理をふるまっているか、それを食べた人の

評価はどうなのかを確認したことがあった。

結論からいうと、全く、このようなことは行

われておらず、単なる憧れであることが分か

った。

その後、料理の基本とは何かとかレシピの意

味などを話したような記憶がある。

職業に関する知識がなく憧れるのは、高校生

等に多い現象だ。

このことを、即座に否定するのではなく、そ

の職業選択に必要な知識をいっしょに勉強し

ながら教えていくような忍耐力が必要だと考

える。