改元に合わせて平成回顧の出版物が多く出た。
「平成時代」は、その30年について「動揺
と沈滞、さらに言えば失敗とショックの時代
だった」との総括もあるらしい。
世界的に人、もの、カネが自由に行き来する
グローバル経済が進み、インターネット、情
報化社会の到来を迎えた。
ところが日本は少子高齢化が進行、経済の停
滞とともに非正規労働や格差が拡大、二つの
大きな流れに乗れずに課題ばかりが残った。
課題とは、少子高齢化や年金、財政などの袋
小路に入った構造的問題と言われている。
こうした、平成時代の負の遺産は今後も社会
に重くのしかかるに違いない。
こうした、根本的な問題の解決を先延ばしな
がら、目先の光明だけで時を過ごそうとする
ならば、いずれ暗黒が社会を支配しようとい
うものだ。
今から、できるところから少しづつでも改善
しようとしなければならない。
つまりは、目先の光明に頼ってはいけないの
だ。
打てる手を、しっかり地道に打っていかなけ
ればならないのだ。
簡単なことだが、借りた金はいつかは返さな
ければならないし、無駄遣いは減らして新規
の事業開発に投資しなければならない。
上杉鷹山の藩政改革にも学ばなければならな
い。
倹約、節約と同時進行の産業振興がなければ
ならない。