ミッションなき行動・活動にはいずれNOが
つきつけられると、信じたいものだ。
私利私欲の追求は自由だが、ただそれはマス
クの下の醜い素顔を隠し通せたものだけが自
由を吹聴するにすぎない場合が多いと、信じ
たいものだ。
私企業であるからには、どんな風に利潤追求
をしようとも自由は保証されている。
しかし、その組織の構成員(=社員)の福利
厚生に費用投下することはなしに、自分の資
産の増加にのみ一喜一憂する独善的な創業者
を多く見てきた。
こういうやり口は自由で、その方針に反対な
ものは許容しないというのが、こうした創業
者の一般的な姿である。
このようなエゴな経営者の基本姿勢は従業員
の賃金、労働時間を含めた福利厚生を低水準
にしたまま組織運営を続けて、表面的な利益
額を稼ぎ出し、その結果の株価の高騰や経営
者の所得向上により、自分らだけが利得を増
すということの自由を維持する、というよう
なものだ。
このようなやり口は日産のゴーンの例にはっ
きり見て取れよう。
悲しい現実だがマイクロサイズのゴーンはあ
らゆる所に存在する。
まだ、社会の冷徹な評価の目が生きていて、
ミッションなき行動・活動にはいずれNOが
つきつけられると、信じたいものだ。