モノの豊かさと幸福感 Ⅱ | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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過去のブログより。

 

 

若年者の抱える問題は多く、また青春は悩み

多い時間の連続と思われる。

われわれの青春時代と現代との差は、まず物

質的な豊かさの差ではなかろうか。

われわれは音楽で言えばレコード、テープ、

現代はCDIPOD

圧倒的な情報量の差が存在する。

映像もビデオからデジタル。

画や音がデジタルで豊富に瞬時に映像化され

安価で誰でも手に入る。

また、食品もインスタントラーメンがカップ

麺に、冷凍食品やレトルト食品の現在の豊富

さは隔世の感がある。

時代は物質的な豊かさに向かって突き進んで

いる。

いま、グローバリズムの名のもとに開発途上

国から豊富に食糧が輸入される。

食品の豊富さは今後も維持され続けるであろ

う。

その他の物の豊かさも維持されそうだ。

しかし、何か満たされないのは何故だろうか。

生活は昔より格段に便利になっているのに欲

求が満たされないのは何だろうか。

それは多分、現在は選択肢が非常に多い時代

で迷いが多い時代だからではないだろうか。

選択肢が少ない昔は、ある一定の段階で満足

するのが常で、今よりも平等感が格段に高か

った。

そういう意味では、1億総中流と言われた時

代の方が幸せな人は多かったのかもしれない。

 

 

数十年前の1億総中流の時代の幸福感は貧し

く、つつましいものだったような気がする。

物質的には、その数倍は豊かになった現代は

、平等感は失われ、格差が社会を蝕む。

だから、断捨離やミニマリストが登場したり

、住居さえ望まないシェアハウスが普通にな

ったりする。

悪平等は避けるべきだが、モノにこだわらな

い知の独立や創造性を評価する精神に満ちた

新しい「豊かな社会」での物質的な平等は受

け入れるべきなのではなかろうか。