地道な努力と夢見る人 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

どんな崇高な目標も言っただけでは、全くの

空念仏。

口先だけの教義のようなものは馬鹿でも言い

出せる。

これは酔っぱらいの繰り言と同じ。

崇高な目標に近づく方法は日々の極々地道な

努力の積み重ねと地に足がついた行動の(あ

るいは行動力の)維持と持続ではなかろうか。

これは簡単で単純ではない。

地道な努力こそ、積み重ねこそが大きなもの

の土台になる。

昔、自分の活動の将来像として「事務所があ

って、そこの事務員の女性にお茶を入れても

らいたい。それが夢だ。」と繰り返し言って

いた人を知っている。

この人の夢は、今はその活動に於いて全て失

われた。

何故ならば、事務員の女性がいるような企業

は完成せず、従って事務所(多分,ソファー

が置いてあるようなもの)は大変簡素なもの

となり、お茶するような優雅な時間は生まれ

ず、最終的には場所を問わない「ノマド」的

なものが生まれた。

従って、この人の夢は水泡に帰した。

それはそうである。

この人は、元来夢見る人(中高年の単なるオ

ヤジにも関わらず)で、実現可能性の低いこ

としか考えらえない人だったのだ。

また、こうした夢の実現に向かって地道な努

力を続けることが不可能な人だったのだ。

これは、高校生の就活にも、よくある傾向だ。

例えば、パティシエになりたいや、声優にな

りたいや、バンドで成功したい等々、一言で

いえば夢のまた夢のようなものを希望にあげ

る人が相当数いる。

ほとんどの場合、それそのものになったり、

近づいたりも出来ない。

理由は簡単だ。

夢見ているだけで、夢を実現する努力に欠

るからだ。

ほとんどの生徒は、その夢の実現のための

ランを持とうとしない。

パティシエであれば、お菓子のレシピを研

するとか、関連の資格や学校の情報を集める

とか、有名菓子店のホームページをじっくり

見るとか、少なくとも自分で何かを作って周

りの人達にふるまい評価を聞くとか、最低限

小遣いを貯めて有名菓子店の菓子を食べ歩く

とか等々のやるべきことがある筈だ。

そのやるべきことをやる努力をしないから

その道の入り口にすらたどり着かないのだ。

上記の中高年の夢見る人も、このレベルだ

た。

したがって、その夢は水泡に帰した。

多分、今頃は別の夢を見、語っているに違

ない。

夢見ることは自由だ。