クルンボルツは「偶然の出来事」を「プランド
・ハップンスタンス」に変えるスキルとして好
奇心、 持続性 、 柔軟性、楽観性 、冒険心を
上げている。
この中で異質なものは継続性。継続性以外は「
前向きな性格」に包含されていると思われる。
しかし、「前向きな性格」は元来備わっていなく
ても良い。
ただ「前向きな性格」であろうとし、そのよう
に考えていくことが重要なのではなかろうか。
気は心という言葉もあるように、おおらかに考
えれば緊迫した事態にも対処可能かもしれない。
自分で自分を追い込むこともなく、ゆったりと
事を処することにもおおらかさが必要な場合が
多い。
以前から、現代の若者には冒険心が乏しいので
はと思ってきた。
例えば海外留学する学生の激減に表れている、
その欠如は今後に禍根を残すかもしれない。
自分と、その周辺に囚われていては新しいもの
の発見は覚束ないであろう。
自分の乏しい経験の枠だけでは推し量れないも
のが世界には沢山ある。
冒険心や好奇心は貴重だ。
更に、老化防止のためには好奇心を失わない努
力も必要だ。
これは、老若男女にかかわらず生涯持ち続けた
ほうがよいもののひとつと言えよう。